E むらをすくったかえる2013/4/27 サトシン, 塚本 やすし


定価1300円
本の状態に悪い点全く無し

商品の説明

出版社からのコメント

【著者よりコメント】

いつもは読み聞かせでドカーンとうける、楽しい系のお話が多い自分ではあるけれど、これは、そういう類の話ではありません。
が、いろいろと考えているうちにどうしても描ききりたくなり、時にはがしがしと書き進め、時には立ち止まり、時には遡って書き直しながら、なんとかカタチにしてみました。
心がひりひりするような苦い思いも残るだろうけれども、それは絵本としてはどうなのかと迷う時期もあったけれども、それでも、と、アイロニーにしてみました。
わかりやすいハッピーエンドではありません。しかし、一見悲しい結末のようではあるけれど、その先に、人生への希望のようなものが垣間見えるものを目指してみたつもりです。

主人公は、村外れの沼に住み着き、村人たちから「気持ち悪いよそ者」と嫌われていたカエル。
彼は何を思い、なぜ行動したのか。子どもたちに、そして大人にも響き、深く残るようなテーマを。
そして、お話を。そんな思いで書き上げた、自分からの、絵本からの、新しい挑戦です。

サトシン

絵本画家として、最初に原稿を受け取ったとき、私は久しぶりに震えました。
それは、この素晴らしい原稿をどのように表現するか、どのように描いて見せるか……。
私は考え抜きました……。
悩みました……。

そして数カ月後に、描き上げた絵本の原画が私の目の前にあったのです。

もう私には、これ以上の表現はあり得ませんでした。
これ以上の力はありませんでした。
私の全身全霊をかけた渾身の絵本作品を、どうぞご覧になってください。

塚本やすし

著者について

サトシン
1962年新潟県生まれ。広告制作プロダクション勤務、専業主夫、フリーのコピーライターを経て絵本作家に。
作家活動の傍ら、コミュニケーション遊び「おてて絵本」を発案、普及活動に力を入れている。
絵本の主な作品に『うんこ! 』『わたしはあかねこ』(いずれも西村敏雄・絵/文溪堂)、『とこやにいったライオン』(おくはらゆめ・絵/教育画劇)、
『でんせつのきょだいあんまんをはこべ』(よしながこうたく・絵/講談社)、『おさるのパティシエ』(中谷靖彦・絵/小学館)、
『おかあさんだもの』(松成真理子・絵/アリス館)など。その他、著書として『おてて絵本入門』(小学館)など。
『うんこ! 』で第1回リブロ絵本大賞、第20回けんぶち絵本の里びばからす賞、第3回MOE絵本屋さん大賞、
第4回児童書担当者が選ぶ子どもの絵本大賞in九州大賞、第5回書店員が選ぶ絵本大賞受賞。大垣女子短期大学客員教授。


塚本やすし
1965年東京都生まれ。装丁家、挿画家、イラストレーターを続けながら絵本作家に。
主な絵本に『このすしなあに』『はしれ! やきにくん』(ポプラ社)、『このおっぱいだあれ』(サンマーク出版)、
『あいうえおたくはいびん』(ことはてんこ・文/くもん出版)、『はやくおおきくなりたいな』(サトシン・作/佼成出版)、
『ふたり★おなじ星のうえで』(谷川俊太郎・作/東京書籍)、『そのこ』(谷川俊太郎・詩/晶文社)、
『あいうえおのき』『えいごのき』『すうじのき』(ことはてんこ・文/ディスカヴァー・トゥエンティワン)その他多数。
エッセイに『猫とスカイツリー・下町ぶらぶら散歩道』(亜紀書房)。
全国ラジオ体操連名公認指導員、障害児居宅介護2級、上級救命技能認定。