ここからは、余談です。
自分は、以前タイヤショップで働いていてタイヤ組替え経験は1万本以上あります。
タイヤの組替えはオートチェンジャー(CORCHI社)を使用していました。
アタッチメントは、その時使用していたオートチェンジャーの使用感に近い状態を目指して作成しました。
何度か改良しましたが現在のものは、強度・操作性・作業性にたいへん優れていると思います。
購入検討している方が、アンカー固定無しで使用できないか気になると思いますが、結論から言うと固定しないと作業性が悪いです。
タイヤショップなどでオートチェンジャー(かなりの重量のオートチェンジャーでさえアンカー固定してあります)でスムーズに交換していた方
なら固定しなくても15インチくらいまでならできないことはないですが、大変やりにくいしホイールを傷つける可能性が大きいです。
アンカー固定不要と記載したほうが購入者が増えると思いますが、全サイズできるわけではないので記載しません。
もし、アンカー固定不要(12~20インチ)と記載して販売した場合、購入者が20インチを固定しなくて交換できなかったら
(結局固定しないと作業できなかったら)ヤフオクの返金対象(届いた商品が説明と違う、壊れている)になるので、
その都度、返金対応しなければなりません。
最近のタイヤショップなどで使用している20インチ以上対応オートタイヤチェンジャー(200万円位する)は、
動画などにありますがプロがサポートアームなどを使用して20インチくらいのタイヤを苦労して交換しているくらいなので
手動式タイヤチェンジャーで20インチを組替するのは(自分は、動画通り組み込みましたが)至難の技です。固定せずには、不可能です。
たまに、手動式タイヤチェンジャーで設計上は、22インチまで作業可能と簡単に交換できそうに書いてありますが通常だと無理です。
自分は、以前18インチの硬いタイヤを角材と油圧ジャッキをサポートアーム代わりに使い組替した事がありますが
いろいろ駆使すれば可能です。なので、よく何インチまで交換できますかの答えは、いろいろ駆使すれば22インチまで
交換可能 だと思います。
ギアレンチ対応モデルは、パワーがあるので通常オートチェンジャーで途中でターンテーブルが
回らなくなってしまうような状態でもアタッチメントを回転できますが無理するとタイヤかチェンジャーを破損します。
アタッチメントを頑丈に作成しても中華製の手動式タイヤチェンジャー本体が耐えられない場合もあります。
動画で255/40R20(POTENZA)を組み込みしていますが知人のポルシェ パナメーラ用でホイールには
空気圧センサーも付いていました。1本組んだ時点で、オートチェンジャーでも2人掛りでやっても苦戦するのに手動式では
無理だと思い、近くのイエローハットとオートアールズに工賃を確認したらタイヤチェンジャーが
19インチまでしか対応していないのでできませんと言われ、ブリヂストンのタイヤ館に問い合わせしたら
ノークレームで4本組み込むだけで38,000円と言われました。結局、動画の通りなんとか組み込みました。
さらに余談
ギアレンチ対応手動式タイヤチェンジャーは、いくつか出品されていますがどれが良いのか?を製作者側のあくまで個人的見解をします。
結論から言いますと
・タイヤチェンジャー本体とギアレンチ接続部が四角凹に加工してあるもの
・ホイールの固定方式が本体にネジタップ(ネジ穴加工)してあるもの(下側からナットで固定しないタイプ)
・アタッチメント部分の長さ調整固定ネジが縦・横が各1個 合計2個だけ(アタッチメント自体が浮かないように1個使用しているのは良い)
・溶接などの加工がきれいなもの
※タイヤを地面に置いたまま使用するタイプも販売されていますが、コンパクトで持ち運びもしやすく本当にアンカー固定しなくて良さそう
なので自分も制作を考えたことがあります。ただ、タイヤの組替をやったことがある方は分かると思いますがタイヤがフリー(浮いた状態)
にならないとうまく交換できません。外したり組んだりする過程でタイヤがホイールより下に下がらないと組替自体が苦労します。
このタイプは、地面が邪魔をしてスムーズ交換できないと思いやめました。
理由については
まず、本体の加工についてですが、一番重要なところは、ギアレンチとの接続部分です。自分は、画像5のように四角凹に加工して
ギアレンチを差し込む仕様ですが、以前作成したタイプは、
動画POTENZA 255/40R20 組み込みのように本体にM24を溶接してアタッチメントのネジを差し込んで固定するタイプでした。大きな違いは、固定方式で現行品 タイヤ→アタッチメント→ギアレンチですが以前は、
タイヤ→アタッチメント→固定ネジ(アダプター)→ギアレンチでした。 当然、外すときは逆の順番ですが問題なのは固定ネジ(アダプター)で
タイヤを交換する際にギアレンチできつくねじ込まれているので、手ではもちろんモンキー程度の工具では外れません。なので、動画にも
ありますが、タイヤチェンジャーの付属のパイプバールの先端を25.4角に改造して差し込んで外しています。この長いバールを使っても
外す時にかなりの力が必要です。他の方の製品動画でも このタイプだと思うのがありますが動画ではアタッチメントの外すところまで
撮影されておらず、出品リストにも外す工具がないので どうやって外すのが疑問です。
タイヤ交換は、4本くらい連続で行うので効率的(めんどくさくない)にできることが大事だと思います。
ホイールの固定方式は、下側がナット固定でもPCDが110以上は問題ないと思いますがそれ以下のPCDは、下側のナットが溶接ビード
に当たりボルトを垂直に固定できません。特にM12のボルトを使用した場合。(溶接ビードを削り加工すれば大丈夫かも。普通はしない)
市販の手動式タイヤチェンジャーの下側の太い芯棒は直径が75mmですがホイールを乗せる丸板を溶接した部分(溶接ビード)は
直径約87mmありM12のナットの直径19mm(半径9.5mm)で下側から固定する場合、
87mm(芯棒)+9.5mm(M12半径)+9.5mm(M12半径)=PCD106mm となります。
なので、軽自動車に多いPCD100-4穴を固定する場合は下側ナットが溶接ビードに干渉してうまく固定できないはずです。
ちなみにナットをM10(直径17mm)を使ったとしてもPCD104mmなのでPCD100-4穴は下側ナットが干渉して固定できないはずです。
ネジタップ加工の場合、M10のボルトを使用すると最小PCD98までボルトを垂直に固定可能です。
アタッチメントの固定ネジの件ですが縦・横各1個以上使用している場合は、各パーツの隙間が大きく1個ではガタつくためだと思います。
自分のアタッチメントで使用している角パイプは、50mm角厚み2.3mm(内径45.4mm)と45mm角厚み2.3mm(内径40.4mm)と40mm角厚み2.3mm(内径35.4mm)なので角パイプの隙間は0.4mmだけでとても精度が良いと思います。そもそも、固定ネジが多いということは、
タイヤ交換の最初に一度だけだと思いますが長さを調整するたびにその個数分調整するので面倒だと思います。
加工については、serusio_8008さんが最高だと思います。この方の溶接ビードはとても美しく自分もこの仕上がりをめざして制作してます。
なので、他の方の出品を見るときは、画像を拡大して溶接ビードを確認しています。ここで加工レベルが分かると思います。
自分が溶接を始めた頃は、溶接ビードが団子みたいにゴツゴツしていて表面は溶接できているように見えたが力を加えると剥がれる
ということがありましたが、溶接ビードかきれいにできるようになってからは、溶接もしっかり付いて強度も出ています。
もし、購入を検討している方は、上記のことを質問欄などで確認できれば他の方の商品でも問題ないと思います。
なにせ高価な物で基本的には、返品不可ですので慎重に選んだ方が良いと思います。
ただ、ヤフオクの返金対象(届いた商品が説明と違う、壊れている)もあるので だまされた~ なんて思ったら出品者に相談してみて
良い対応をしてくれない場合はヤフオクに問い合わせすると良いと思います。