シュガーケーン（SUGAR CANE）は、日本のアメカジシーンを代表するデニムブランドのひとつです。その親会社、東洋エンタープライズ株式会社は、1965年に米軍基地のサープラスビジネスからスタートし、米軍向けの衣料やサープラス商品の流通に大きな役割を果たしました。シュガーケーンの名前は、米軍基地に駐屯していたアメリカの将校が名付けたもので、ブランドのルーツがアメリカに深く根ざしていることを象徴しています。以来、シュガーケーンはアメリカのスピリットとクラフトマンシップを大切にし、特にデニム素材において本場アメリカンスタイルを貫くことで国内外で高い評価を得ています。

こちらの商品は、シュガーケーンが1990年代初頭に製造したリーバイス 507XX (2nd) タイプのGジャンです。デニムジャケットの中でも、1950年代を代表する名作として知られる507XXは、リーバイスの初代ジージャン506XXの後継モデルであり、通称「セカンド（2nd）」として多くのデニムファンに愛されています。このモデルは、フロントにポケットが2つ配置され、より実用的なデザインとなっています。1953年にリリースされたこのモデルは、労働者向けの作業着としての機能性を保ちながら、カジュアルウェアとしても着用されるようになった過渡期のデニムジャケットです。また、エルヴィス・プレスリーが着用していたことで、その知名度はさらに高まりました。

このシュガーケーン製の507XXは、1990年代の日本におけるアメカジブームを支えた重要なアイテムで、フルカウントや旧ドゥニーム、エヴィスなどと並び、当時から高い人気を誇っていました。シュガーケーンのデニムは、着用を重ねることで現れる独特の色落ちとエイジングが特徴で、長く愛用するほどその魅力が増すと言われています。

本商品は、現在販売されている「1953モデル」よりも前の「M11027A」というモデルで、白い布パッチが特徴です。シュガーケーンの現行品である「Lot No. SC11953 / 14.25oz. DENIM JACKET 1953 MODEL」の前身となる貴重な一着であり、約28年の歳月を経てもその堅牢な作りは今後も長く着用できる品質を誇ります。サイズ表記はありませんが36~38前後のサイズ感だと思われます。後述のサイズ詳細をご確認ください。