昨年1月以来、1年8ヶ月ぶりに入手した「初代マッドスペシャル(ボルドー×白反射)」です。
出品ステッカーは当方が所有する最後の1枚で御座います。
ボルドーは、ダークレッド(ディープレッド)よりも濃く、こげ茶にちかいワインレッドのような色です。
(2枚目のノンフラッシュ撮影の画像をご参照ください)
本作は、これまで広く流通しておりました「初期タイプ」の元になった幻の逸品で御座います。
サイズも一回り大きく、左右は1センチ近くも長いステッカーです(4枚目の比較画像参照)
文字のラインや細かい個所は「初期タイプ」よりも細く繊細ではありますが、
プロトタイプのような性質の品ゆえ、若干のビビりやラインの歪みなども御座います。
昨年8月出品の「白文字」とは異なり、非常にレアな「白反射文字」です。
光があたると白い文字やワクの部分が反射して浮き出してみえる高級な反射ステッカーです。
(1枚目と3枚目と4枚目の画像をご参照ください)
反射ステッカーは「夜間でもチーム名をハッキリ読みとれる」という観点から人気を博し、
1960年代~1970年代のチームは挙って(こぞって)反射ステッカーを制作しました。
これこそが「チームと看板に誇りを持っていた」古きよき時代の自己主張だったといえるでしょう。
数十年も昔の「角(かく)スコッチライト3M白反射シート(詳細は後述)」で制作された超貴重品です。
「丸スコッチライト3M白反射シート」よりも古いタイプで「経年によるあめ色化」がすすんでいます。
5年にもわたりグラシン紙に包んだうえで箱に入れて大切に保管されていた品ではありますが
あまりにも古い品のため 経年による「ヤレ感」「ヨレ」「湾曲」「小キズ」「表面劣化(スポットキズ)」・・・
・・・昔のスコッチ反射特有の「ペンキの乾いたような独特の匂い」なども御座います。
個人的な感想では御座いますが、「経年によるよい味わい」がでている品だと感じます。
これらはOB諸兄やコレクターにとって「骨董的価値の観点」からは、たまらない魅力ではありますが
あくまでも古い品ということをご理解のうえご参加くださいませ。
この意味と価値のわかる御仁のご入札をお待ち申し上げております。
5枚目の画像には、スコッチ反射の魅力のひとつでもある「裏紙のデジカメ撮影画像」を掲載します。
ヤフオクやヤフーフリマ、メルカリなどで氾濫しております「部外者が自作したマガイモノ」ではありません。
また、1980年代~四国のマニアにより乱造乱発された「空想上のステッカー」でも御座いません。
著作権法上とても重要な意味をもつ初版制作時~の原版フィルムや版下などの著作物は、
制作に携わられた先輩方よりわたくしが預かり40年に及ぶ長きにわたり大切に保管しております。
近年登録された「商標登録」などは、わたくしどもの有する「先行著作権」に対して
なんら効力は及びませんのでご安心のうえご参加くださいませ(商標法第29条参照)
「マッドスペシャル(最狂のキチガイ@通称マッド)」は1970年代中期、
首都圏最大の組織と当局から認定された伝説の巨大チーム。
昭和49年「関東連合」創設の音頭をとり、結成集会に大物代議士秘書まで駆けつけて
多くのチームに関東連合加盟を呼びかけたという逸話もあります。
創設者様の人脈と政治力には全国のチームが度肝を抜かれました。
チーム名の由来はアメリカのパロディー誌「MAD」からの命名と伝わっております。
その増刊号の名は「MAD-SPECIAL(マッドスペシャル)」そのものでした。
「最狂のキチガイ」というチーム名からも推察されますように、
スピードに熱狂し狂人的な走りで一世を風靡した巨大チーム「マッドスペシャル」
出品ステッカーはマッドの看板がこのデザインに変更された最初のバージョンです。
数あるマッドの名作の中でも非常にレアな「ボルドー」で制作された素晴らしい逸品です。
本作に使用されている反射シート「角(かく)スコッチライト3M」は
裏紙に印字された「Scotchlite3M」のロゴが旧タイプで
「S」と「3」が丸みを帯びていないため「角スコッチ」と呼ばれています。
一方「丸スコッチ」は裏紙に印字されたロゴの「S」と「3」が丸みを帯びています。
このような所以にて「角スコッチ」「丸スコッチ」と区別されています。
ホンダの名車CB750Fourに付属したHM300マフラーも同じような理由で
「角(かく)300」「丸(まる)300」と呼び分けられています。
現代のスコッチライトは裏紙が白く派手なデザインに変わったり
カッティングシートのようになったりで魅力がなくなってしまいました。