舞台衣装として仕立てられたブリーチズ
ブリーチズとは、19世紀初初頭以前の貴族達が着用していた、まさに貴族の象徴ともいうべき短いズボンのことで、フランス語でキュロット、日本語では半ズボンに相当する英国での名称です
フロントは「Fall Flap」と呼ばれる2段式に開閉する仕様
また、腰から太ももまで、まるで皮膚の一部であるかの如く身体にフィットするシルエット等、当時のディティールが再現されております
フロントの逆V字の型押し合皮の装飾が斬新で、前の持ち主の遊び心が伺えます
詳しい製造年は分かりかねますが、おそらく1950~70年代頃の物かと思われます