万年筆の製作・修理を行っている川窪万年筆が企画・デザインし、製作を桐の産地でタンスの製作で有名な新潟県加茂の工房に依頼してコラボし、販売したペントレーです。2000年頃に購入したように記憶します。凝り性の職人同士が協力した製品だけあって、良い材料を分厚くたっぷりと使い、部材の組み合わせも凝った作りになっています。漆の塗り方は、桐の地肌が見える「木地溜塗り」で、時間の経過により漆が透明度を増し、下地が見えてきて、とろっとした色合いになってきています。これからの成熟も楽しめます。

桐表面の仕上げには、漆塗りのもの（本品）と焼いて仕上げたものの２種類がありました。価格は同じで、１個45000円くらいと記憶します。「川窪万年筆店」の真鍮のプレートが打ち付けられています。特に漆塗りや貴金属の高価な万年筆を収納するのにふさわしい、工芸品の域にあるペントレイです。

オークションは、２個セットでの値段です。