『モスラ』1996年◆当時物下敷き◆映画特撮レトロアンティークヴィンテージ文房具カードアニメマンガJAPAN日本エンタメ<br><br><br> <DIV>『モスラ』（Mothra）は、1996年（平成8年）12月14日に公開された日本映画で[7]、平成モスラシリーズの第1作である[13][9]。製作は東宝映画[2]。配給は東宝[2]。カラー、ビスタビジョン、ドルビーステレオ[出典 5]。</DIV><DIV><BR></DIV><DIV>概要</DIV><DIV>前年で終了した平成ゴジラシリーズに替わり、同シリーズにも登場したモスラを主役とする怪獣映画シリーズの第1作[出典 6]。</DIV><DIV><BR></DIV><DIV>このシリーズは1961年に公開された映画『モスラ』と異なり、いわゆる怪獣映画的な都市破壊、人類と怪獣との攻防、SF考証などの要素を極力排除したジュブナイル映画、ファンタジー要素の強いファミリー映画として製作された[出典 7][注釈 2]。1987年に起きた知床国有林伐採問題を元にしており[18]、普通の市民が環境破壊に荷担していたり、環境保護を訴えるマスコミがエゴイストであったりと、社会性の強いテーマを持った作品として完成させた[注釈 3]。また、主人公一家、モスラ親子、エリアス姉妹を通じて描かれる家族の絆もシリーズを通してのテーマとなっている[出典 8]。</DIV><DIV><BR></DIV><DIV>監督は本作品がデビューとなる米田興弘、特技監督は平成ゴジラシリーズより引き続き川北紘一が務めた[出典 9]。</DIV><DIV><BR></DIV><DIV>ストーリー</DIV><DIV>北海道の紋別で豊国商事は開発工事のために森林の伐採をしていた。その現場監督の後藤裕一は森の中にあった古代遺跡を発見し、遺跡に埋め込まれていたメダルを剥がす。だが、その遺跡は妖精のエリアス族の遺跡であり、そこには6千5百万年前に宇宙から来訪して植物を滅ぼし、恐竜絶滅の原因を作った宇宙怪獣デスギドラをそのメダル = 「エリアスの盾」で封印していたのだ。</DIV><DIV><BR></DIV><DIV>そうとは知らない裕一はそれを都内の自宅に持ちかえって娘・若葉にペンダントとして与え、再び伐採現場へ戻る。そこへ黒い妖精ベルベラがエリアスの盾を狙って飛来し、彼女と対立するエリアス姉妹と戦い盾を奪っていった。エリアス姉妹に「エリアスの盾と封印の意味」を知らされた後藤一家はエリアス姉妹を伴い、紋別へ行くが、紋別では巨大な岩隗が出現していた。大樹の協力でエリアスの盾を奪還したエリアス姉妹だが、ついに岩隗からデスギドラが復活してしまう、その姿は悪魔というに相応しいおぞましい姿をしていた。デスギドラを倒すためにエリアスはモスラを召喚したが、モスラは卵を産んだ後で、寿命も長くなかったため、デスギドラとの決戦はかなりの苦戦を強いられる。親を助けようと予定より早く生まれた幼虫が糸や光線で親モスラを援護するが、2匹ともやられるだけであった。</DIV><DIV><BR></DIV><DIV>デスギドラを挑発し、ダムを破壊させて向こう岸まで追いやることに成功するが、親モスラは遂に力尽き、海底に沈んだ。その後、幼虫は屋久島で森林のエネルギーを充分に吸った「新生モスラ」となり、かつて地球を滅ぼした時の形態の完全体となったデスギドラと再戦し、その圧倒的な力でデスギドラを再び地中に封印する。</DIV><DIV><BR></DIV><DIV>その後、モスラはデスギドラによって焼き払われ荒廃した北海道の大地に緑を瞬く間に甦らせた。エリアス姉妹は大樹・若葉に「いつかまた会える」と約束、後藤一家に別れを告げ、共にインファント島に帰って行ったのであった。</DIV><DIV><BR></DIV><DIV>登場キャラクター</DIV><DIV>親モスラ</DIV><DIV>→詳細は「モスラ (平成モスラシリーズ) § 親モスラ」を参照</DIV><DIV>新モスラ</DIV><DIV>→詳細は「モスラ (平成モスラシリーズ) § 新モスラ」を参照</DIV><DIV>フェアリー</DIV><DIV>モル・ロラの使う小さなモスラ。</DIV><DIV>→詳細は「モスラ (平成モスラシリーズ) § フェアリー」を参照</DIV><DIV>エリアス</DIV><DIV>→詳細は「小美人 § エリアス」を参照</DIV><DIV>デスギドラ</DIV><DIV>→詳細は「デスギドラ」を参照</DIV><DIV>ガルガル</DIV><DIV>諸元</DIV><DIV>ガルガル</DIV><DIV>GARUGARU[出典 10]</DIV><DIV>別名<SPAN STYLE=" "> </SPAN></DIV><DIV>空飛ぶ小悪魔[22][24]</DIV><DIV>メカミニドラゴン[9]</DIV><DIV>メカニカルドラゴン[25][26]</DIV><DIV>体長<SPAN STYLE=" "> </SPAN>55 cm[出典 11][注釈 4]</DIV><DIV>翼長<SPAN STYLE=" "> </SPAN>30 cm[出典 12]</DIV><DIV>体重<SPAN STYLE=" "> </SPAN>50 kg[出典 11][注釈 5]</DIV><DIV>飛行速度<SPAN STYLE=" "> </SPAN>およそ時速1,000 km[出典 13][注釈 6]</DIV><DIV>ベルベラが使役する猫と同程度の知能を有する小型のドラゴン型のロボットであり[29][9][26]、普通の怪獣と変わらない外見をしている。飛行能力を備え、口から紫色の破壊光線シュビビン・ビーム[出典 14]を放つことができるほか、人間を軽々と引きずることができる怪力を持ち[29]、奇襲戦法を得意とする[9]。後藤家のリビングルームでフェアリーとの空中戦を展開し、フェアリーを終始圧倒した。ベルベラからは命令を主に蹴りで伝えられるなど[9]、乱暴に扱われることが多いため、よく壊れており[26]、作中の終盤にモスラの光線の流れ弾で大破し、体内のメカ構造があらわになった。</DIV><DIV><BR></DIV><DIV>『モスラ2 海底の大決戦』、『モスラ3 キングギドラ来襲』にもパワーアップして登場する。</DIV><DIV><BR></DIV><DIV>制作</DIV><DIV>ベルベラのシーンは羽野晶紀の一人芝居となるため、掛け合いをするためのキャラクターとして創作された[30]。</DIV><DIV>正体がメカであったという描写は、ベルベラ側の顛末を描く必要があったが、殺生を描くのは娯楽映画として後味が悪いため設けられた[30]。</DIV><DIV>鳴き声は、顔がネコをモチーフとしていたことからネコの声を加工して用いている[30]。サンプリングには、米田が飼っているネコの声も用いられた[30]。</DIV><DIV>造型</DIV><DIV>造型は開米プロダクションが担当[出典 15]。全長6メートルの粘土原型を元に、俳優が乗れるサイズのものが製作された[出典 15]。内部には安全性を考慮して鉄骨を用いており、可動用のエアシリンダーとエアタンクも内蔵しているため、重量は200キログラムを超えるものとなり[注釈 7]、大きすぎて開米プロの工房では組み立てられず、最終的に東宝スタジオで完成した[32][23]。搭乗時の位置決めには、羽野が工房を訪れて調整を行っている[32]。羽野は、ガルガルの胴体は自身の足の幅よりも太く、座る部分も鉄の塊であったため、乗り心地は良くなかったことを述懐している[33]。</DIV><DIV>全身の可動は15人がかりで行われる[31]。操演により、同意する頷きや怯える様など、多様な感情表現が行われている[30]。撮影を担当した関口芳則は、細かい動きができるか心配であったが、それゆえに手間暇をかけて丁寧にやったため逆にうまくいったと述懐している[34]。</DIV><DIV>頭部のデザインは、ずる賢いネコをイメージしている[31][30]。目は、リアリティを重視して電飾を入れていない[32]。</DIV><DIV>表皮はラテックス製で、本作品の前に開米プロが手掛けた恐竜の展示模型と同じ手法で制作している[32]。</DIV><DIV>そのほか、東宝映像美術による検討用ミニチュアも製作されており[31][23]、改造されて壊れたガルガルのシーンに用いられた[31]。</DIV><DIV>フェアリーともども、俳優が搭乗する大型モデルとしては『ゴジラvsメカゴジラ』の翼竜ロボットや『ヤマトタケル』のアマノシラトリの系譜に連なるものである[23]。</DIV><DIV>キャスト</DIV><DIV>モル[出典 16]：小林恵</DIV><DIV>ロラ[出典 17]：山口紗弥加</DIV><DIV>ベルベラ[出典 18]：羽野晶紀</DIV><DIV>後藤大樹[出典 19]：二見一樹</DIV><DIV>本作品での人間側の主人公。小学5年生[4][13]。</DIV><DIV>後藤若葉[出典 20]：藤沢麻弥</DIV><DIV>大樹の妹[40]。小学2年生[4][13]。</DIV><DIV>田川[出典 21][注釈 8]：萩原流行</DIV><DIV>加藤重樹</DIV><DIV>加藤満</DIV><DIV>山下真弘</DIV><DIV>佐藤憲</DIV><DIV>新冨重男</DIV><DIV>堀雄司</DIV><DIV>淳[3]：高村裕毅</DIV><DIV>慎一[3]：内野謙太</DIV><DIV>看護婦[3]：坂尾直子</DIV><DIV>木下隆康</DIV><DIV>藤田亮</DIV><DIV>石川秀明</DIV><DIV>川村明美</DIV><DIV>皆川里子</DIV><DIV>小田島隆</DIV><DIV>増島剛之</DIV><DIV>谷津勲</DIV><DIV>尾井治安</DIV><DIV><BR></DIV>