[極秘]日本人の海外活動に関する歴史的調査 /昭和23年大蔵省管理局発行 /朝鮮・台湾・満州・海南島・南洋郡島・欧米諸地域 /31冊
敗戦の翌年、昭和21年(1946年)から開始された「日本及び日本人の在外財産に関する調査」をまとめた調査報告書。これが急務とされたのは、連合国に対する賠償関係からであり、また国の個人に対する補償という観点からも色々困難な問題を伴うものと予想されたからである。
以下Wikiより抜粋
「ごく限られた関係者のみに配布された部外秘の報告書であったにもかかわらず、高水準の学術的内容を含むことから、研究者の間では早くからその存在が知られており、一部ではマイクロフィルムやコピーといった非公式な形で密かに閲覧されていた。多くの基本的な統計資料を含んでいることから、日本による植民地支配の歴史を研究する際の基本文献とされている。」
全30冊(総目録を含むと31冊)、通巻全35冊分のうち5巻分の欠番があるが、これは配布された当初から欠番だった可能性が高い。というのは総目録によれば邦文印刷が「未了」となっている巻が少なからずあり(最後の写真参照)、それらについては「今後の仕事に残されている」と記されている。例えば18、19巻にあたる「樺太篇」の2冊が、共に邦文印刷が「未了」で欠番であることからもこの推測は間違ってはいないと思われます。
終戦直後の物資不足のため紙質が悪く全体的にヤケがありますが、影印本やコピー製本ではないこれだけ大量のオリジナル版が一挙にオークションに出る事は、今後ともほとんどないといっても過言ではありません。