恥の美学 秋山祐徳太子/著

芸術新聞社
2009年4月30日 初版第1刷

◎特に目立った傷などはありませんが、自宅での保管ですので、写真をご参照の上、中古品にご理解の上でご購入ください。

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恥を知れ、そして恥を味方につけろ!現代美術家“恥のファンタジスタ”が綴る爆笑エッセイ。祐徳太子の「恥の十七条憲法」も収録。

著者コメント
 僕は、お行儀のよいものだけがアートじゃないと思ってるんで、60年代からバカバカしいことに大見得を切ることをずっとやってきました。
 グリコキャラメルの箱に描かれたランナーの格好をして、銀座の街を走ったり、会社に通勤したりという発想は、誰からも出てこないと思うんです。そういうバカげたことをしてきて、周りから「恥知らず」とも言われますが、はっきり言って恥ずかしい......。でも、それをやらなければ自分ではない、という思いに突き動かされてきました。
 恥とは人生においてもっとも必要なものだと思っています。恥をかき続けると逆に冷静になって人間観察力が養われます。恥をかき続けると不思議と周りから信用されます。
 それに、僕のように好んで恥をかく必要はないけど、誰しも思いがけず恥ずかしい思いをすることは必ずあります。逃げられない恥から逃げていたらどうしようもないところはある。特に若い人たちは、世の中が便利になりすぎて、恥を体験するチャンスが減ったんですね、昔みたいに。だから、恥に対する免疫が低下しているところがある。
 本当はなるだけなら恥をかくチャンスになるだけ出合った方がいいと僕は思います。