VHS 危険な話’88 広瀬隆トーク・ライブ 1988年4月2日千駄ヶ谷区民会館 BYE BYE A.P.P BYE BYE 原発 HAPPINESS LAND 終息してない福島
アトミック・カフェ・フェスティバル(ACF)は、88年から幅広いミュージシャンを集めて反戦・反核をメッセージするコンサートを数多く手がけています。88年、86年夏に日比谷野外音楽堂、86年には読売ランドイーストでのイベントの他、ライブハウ スや映画館などでの小イベントも行ってきました。88年秋、インクスティック芝浦ファクトリーで「広瀬隆GIG」というイベントが行われましたが、この時、コンサートの合間に1時間OHP(オーバーヘッドプロジェクター)からデーターを次々と出しながらの広瀬氏の話しに多くの参加者が「時間不足だ」「今度は時間制限なく、じっくりと広瀬氏に語ってほしい」という声をACFに残 していきました。
広瀬隆氏に、たっぷりと時間をとって話しをしていただこう――と実現したのが、このビデオに収められた98年4月2日の東京・千駄ヶ谷区民会館での「広瀬隆トークライブ」だったのです。 都内の有名プレイガイドでは数週間前に前売り券が売り切れ、「当 日券はあるのか」という問い合わせが3分に1本の割りで入るなど大きく反響を呼び、 当日券を求めて多くの人が列を成しました。 大変申し訳ないことですが、会場に入り切れない人々も出ました。
このビデオは3部構成で作られています。「チェルノブイリ」「日本の原発は今」 「恐怖のシナリオ」と30分づつ、計30分。 この日、 広瀬氏の話しはヨーロッパを舞台とした核スキャンダルや世界各地の原発事故 の様々な事例に及んだが、本編ではチェルノブイリ事故による食料汚染と日本の原発、 そして核燃料再処理工場、核廃棄物の危険性に絞った内容とした。
1988年4月26日ソ連で起きたチェルノブイリの原子力発電所の事故、死の灰の大きな流れはヨーロッパ全体を広範囲に汚染した。
元気な赤ん坊ですが・・・・・・」(この手紙は広瀬隆著の「チェルノブイリの少年たち」の後書きに収められている)
「神戸新聞」環境問題研究家 綿貫礼子さん「ポーランドでは毎年100万人生まれる新 生児が20万人に減少した。50万人の生命が消えている――」
チェルノブイリの事故で出た死の灰は世界中の 核実験から出た死の灰を全て合計した量である アメリカの核実験の公式ファイル
10ベクレル(ヨーロッパの小児科医の警告値) 370ベクレル(厚生省の輸入基準)
「原子力文化』から現在でも我々はセシウムを数ピコキューリ食べている
日本全国の5歳~9歳の発ガン率のグラフ 核実験より5年後にグラフが急上昇する。
10000ピコキューリ=370ベクレル
数ピコキューリ
ピコキューリとすると=0.2ベクレル 370×5=1 1850 (T÷O 2=5)
がチェルノブイリの事故前の1850倍以下の汚染食料は表示なしに輸入されている
スパゲティの汚染 3ベクレル×5=チェルノブイリ前の200倍の汚染!
牛乳・乳糖・チーズ・粉ミルク・モルケの汚染
カロリー換算で7割を輸入でまかなっている日本は、食料をもう選べないところにきている
●食品メーカーは1986年産のものに手を出し始めた。冷凍され保存されてきたもの
四国の出力調整実験―美浜、大飯、福島などでも行われていた。「福井新聞」によ ると新型転換炉「ふげん」でも計画が。
●電気は余っている 冬場の最低需要は原発だけでもなお余る。夏場の最高時にも原発全部止めても、なおかつ原発分くらいの電気が余っている。
石油がなくなったら原子力の嘘電気製品は全て石油製品。
●大量の石油を浪費して、利権のために作られる原発。東海村の実験炉ですら6年間で 百億円かけての解体作業。近代技術は原子力とは関係のないところで存在している。
●四国電力野中原子力部長とのやりとり。「大声を出すな、ロジックで来い!」 「福井新聞」の記事(76年10月1日「テスト中に出力異常上昇で停止」)を読みだす。
信じられないことに、この男は知らなかった...。 知らないまま実験をなぜ強行したか?
原子炉メーカー(三菱など)をバックにした通産省の圧力
88年2月1日中部電力浜岡原発で重大事故。
再循環ポンプの停止。原因わからないまま4時間、迷走運転。
原因はスイッチのショートとわかって電源を入れてしまう。
中部電力配付資料によって、確認できる。
原発銀座の福井の帝王 熊谷太三郎マスコミを支配し、10数年間、北陸の長者番付のトップをひた走る。
所得合計の9割をかっさらっていく封建時代の領主のような存在だ
●核燃料サイクル基地が青森県六ヶ所村で造成工事が進む。ここに再処理工場、ウラン 濃縮工場核燃料貯蔵プール、低レベル廃棄物貯蔵施設などが集中しようとしている。 現在の核廃棄物は英・仏に送られている。
六ヶ所村は地震の巣、活断層のただ中にある。 沼地にただひとつ作られた石油備蓄タ ンクは、不等沈下を始めている。
●今から8年前、フランスの「ラ・アーグ再処理工場」で起きた大爆発一歩手前の事故。 北海道幌延町での「高レベル放射性廃棄物』貯蔵施設の誘致。住民の反対する中をボーリングが始まっている。
●ガラス固化技術は未だにない 未だにない。全世界で未だに確立されていない。「ガラス固化体について9つの質問」
●高レベルの固化体の放射能は40万キューリ。高レベルの固化体ひとつの放射能はドラム罐に詰められた低レベル廃棄物の数百万本に相当する(動燃 植松理事)
●幌延には3つの断層が走っている
日本全体の大汚染
「天然のバリア」とは何か?
日常の運転で起きるのか 大事故で起きるのか?
●六ヶ所村周辺は日米軍事戦略の重要地点。墜落、演習事故もあいついでいる。そ 墜落物のリスト 核兵器搭載可能のF1が墜落したことも。
●どうやら軍需産業との結びつきの中で青森県六ヶ所村にプルトニウム(原爆の材料) が集められるのではないか
●青森だけの問題じゃない。 大分のお母さんたちのように、一歩もひるまずにおかしい と思ったら徹底的に突いていくこと ひるまずに前へ進んで下さい。
88年4月9日青森県庁に「反核燃」を訴えてデモをする人々。広瀬隆氏 の呼びかけもあり、大勢の人が全国から青森に集まった。
ACFは、緊急に広瀬隆氏の4月2日の講演をVTR収録することにし、慎重かつて いねいに編集・構成した上でこのビデオを発売しました。多くのスタッフがプロ・アマ の区別なく快い協力を申し出てくれました。制作費を回収したあとの収益は、反核・反 原発の文化運動のための基金(アトミックカフェ・ファンデーション)にプールします。 出来る限り多くの人にこのビデオを見せて下さい。上映会、ミニ学習会のために許可 を求める必要はありません。ただし、いくらかの収益があった場合は基金へのカンパを 歓迎します。 ビデオのコピーは行わないで下さい。 このビデオの制作費はすべて、原発 を問い、広瀬隆氏の発言に注目するひとりひとりの予約金、振込金によってまかなわれ ています。