1632年設立、村の中でも古くからの歴史を持つ、生粋のピュリニのドメーヌ「ルイ・カリヨン」。
ピュリニー村といえば、ルフレーヴが代表的な造り手としてよく挙げられますが、フランス国内ではルフレーヴに迫る存在として、こちらのルイ・カリヨンも同地区の名だたる生産者として知られています。
ドメーヌでは、近年まで16代目となるジャック氏とフランソワ氏によってそれぞれ醸造と栽培が行われていたそうですが、父親のルイ氏の引退を契機に所有畑が分割されることになりました。2010年、フランソワ氏はレ・ペリエールやシャン・ガン等の銘醸プルミエ・クリュを含む約5.4haの畑を継承し、兄のジャック氏が継いだドメーヌから独立して、新ドメーヌ「フランソワ・カリヨン」を設立しました。
フランソワ氏の栽培家としてのスタートは1988年、「畑がワインのクオリティを造る」というモットーの元、ビオロジックで1992年からは除草剤の使用も止め、馬やトラクターで耕土を行い、厳密な収量制限を設けるなどしてルイ・カリヨンのクオリティを支えてきたとのことです。