ROBERT HURST   ロバート・ハースト  BOB YA HEAD



ボブ・ハーストの2011年発売のアルバム。ボブ・ハーストといえば、すぐに思いつくのはウィントンバンドでの演奏だろうか?ブランフォード
バンドでの演奏だろうか?どちらにしてもマルサリス・ファミリーの中での活動が真っ先に思いつく。私がみた唯一の生演奏もジェフ・ワッツの
リーダーライブで、テレンスやブランフォードと供に演奏する姿だった。そんな彼もお金になる演奏は少し
は受けてるようで、ダイアナ・クラールや、クリス・ボッティのライブDVDで演奏しているのをみかけて意外に思ったも
ここ最近は上記以外あまり目立った活動はなかったので、すっかり教育者的な立場になってしまったのかと思ったら、ロバート・グラスパーと
の『Unrehurst』や今作と2011年は精力的に活動していたなあ。
このアルバムのメンバーは上記のような彼のお友達のマルサリス・ファミリーは一人も入っていない。逆に意外なメンバーを集めていて、ジャズ
というよりもどちらかというとハードフュージョンでのプレイヤーであるスコット・キンゼイ、あと最近はすっかりプロデューサーになってしまい演奏
活動を辞めてしまったのかと思っていたカリヒム・リギンズがメンバーにいるのが目を引く。
1曲目はオバマに捧げたベースソロ。2からが本編だが、ザビヌルシンジケートのような音にちょっと耳を疑う。スコット・キンゼイがメンバーにいる
のはこういった音を出したかったからなんだね。ここではエレベを弾いている。
3曲目はカリヒムのHIPなビートの上でのベースソロ。久々に聴いたが、キレのあるかっこよいドラムだ。4、5も相当ザビヌルザビヌルしている。アフ
リカ的なジャズをやりたいのだろうか、偉大な先駆者がいるとかなり似た物のように感じてしまうな。
なかなか面白いと思ったが、ボブ・ハーストがやらなくても・・・。ちょっと消化不良なのだろうか、若干散漫な印象を受けた。演奏のレベルは勿論高いです。