仏教美術『木彫 妙見菩薩+厨子』隠れキリシタン 能勢妙見像 仏像 高山右近 キリシタン信仰 天草 切竹矢筈十字
サイズは、高さ14,5×幅9㎝。厨子サイズ:幅12,7×奥行き8,5×高さ19,3㎝です。能勢氏の家紋「切竹矢筈十字」が厨子の上部に付けられています。厨子の底部には、焼印で「能勢???」書付が貼られた跡が残っています。菩薩様は、厨子の中に収められたままですので、大変いい状態です。画像でご確認ください。
参考資料
関西一の妙見信仰能勢妙見の像は甲冑をまとい、右手を受け太刀に構え、左手を金剛不動印に結んで岸上に座った姿。大将軍八神社の大将軍神像によく似ていることから、関連があると思われています。能勢の妙見様は、隠れキリシタンの信仰もあったらしい。
能勢はキリシタン大名・高山右近の領地。
※隠れキリシタンは妙見菩薩を天帝として祀った。
江戸幕府はキリシタンの多い土地(天草など)に日蓮宗の僧侶を送り込んだようだ。
能勢氏の家紋が切竹矢筈十字
能勢形妙見像
円泉寺の妙見さまは、霊符神と童子形の妙見菩薩像です。 関西には圧倒的な妙見信仰の能勢妙見山があり、能勢形のみが妙見菩薩と思っている人も多くいると思います。
近松門左衛門も熱心な信者でした。能勢の紋が切り竹矢筈十字で、刀と剣印が横と縦で十字架をあらわしていると見れば、隠れキリシタンが能勢形妙見菩薩像を十字架として信仰したとする説があります。
この地を治めた戦国大名の高山右近は、熱心なキリスト教徒でしたので、間違いとは言えないのかも知れません。
各地の隠れキリシタンは妙見菩薩を天帝として祀ったようです。