明治から昭和初期にかけて、破天荒な生涯を送った小谷部全一郎の、幻といって良い英文の処女作 ”A JAPANESE ROBINSON CRUSOE”
です。 ヤフオク、日本の古本屋で見たことはなく、残存部数も殆どご遺族の手元など、数冊しか存在しないと思われます。
明治時代の日本人が渡米し、その冒険談を1898年に、アメリカのシカゴで発行していたこと自体も驚きですが、小谷部は、帰国後には北海道の虻田村で、初めてアイヌ人の学校を開いたり、大正時代には満州へ渡った経験から、『成吉思汗は源義経なり』を発表して学会に論戦を起こし、昭和に入ると、『日本及日本国民之起源』で、天皇家の祖を、ユダヤ人の「失われた十氏族」のうち、ガド族である(ガドに美称を付けたミ・ガドがミカドになった)と主張し、図らずも交友のあった「竹内文献」信奉者の酒井勝軍と日本=ユダヤ同祖論の内実をめぐって対立するなど、よく言えば波乱万丈、言い換えれば振幅の激しい生涯を送った人物です。
この原本は19.3×13.5㎝程、巻頭に若き小谷部の肖像写真、本文219頁。 書き込み、蔵書印もなく、口絵のシミもほとんどなく、経年の割に保存状態は極上と言ってよいサンプルです。
20年位前だったか、栃木の輸入代行の古本屋に探してもらい、1年程経ってからやっと10万程で入手しましたが、神田の洋書専門店でも、やはり10万以上はするかと思います。
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