八ケ岳倶楽部森と暮らす、森に学ぶ (八ケ岳倶楽部) 柳生博/著
とても良い本なので200円から紹介します。
「森は人を優しくする」
俳優・柳生博の八ヶ岳南麓からのメッセージ
森と生きた俳優、柳生博が作り上げたのが、八ヶ岳倶楽部です。
都会で生活の糧を得る稼業に励み、週末、森と共存するナチュラルライフを実践する柳生博が紹介する森の快適生活術!
八ヶ岳山麓の生活の魅力を写真と文章で表現
39歳の時にNHKの朝ドラでブレイクしてから、遅咲きの俳優として世間の脚光を浴び出した柳生博。テレビを中心に、俳優や司会、ナレーションなど多忙な生活を送っていた柳生は、一方で自分の時間や家族と過ごす時間を失い、徐々に自身のバランスを崩していきます。
そんな生活に危機感を感じた彼は、昔、13歳の時に訪れた八ヶ岳南麓に居を構え、ひたすら木を植え、木を切り、森を作っていく生活を始めます。自身のバランスを取るため、自然あふれる八ヶ岳にもう一つの生活の拠点を置いたのです。東京での俳優業を行いながら、隙を見つけては八ヶ岳に通い、森作りに没頭しました。
そして彼の作ってきた森は、いつしか木漏れ陽が溢れ風が渡っていく美しい森となっていったのです。その美しい森に店舗を建て、「八ヶ岳倶楽部」と命名しました。自然と人間の文化が共存する場所を作りたいと誕生したその店は、今や大勢の人々が訪れ、癒される場所となっています。
彼自身の言葉「人と自然の仲のいい風景」、そして「確かな未来は、懐かしい風景の中にある」。長年、日本野鳥の会の会長も務めた彼は、その言葉を八ヶ岳で体現し、現代に生きる世の人々に訴えかけていくのが、使命だったのかもしれません。