盆栽は、広義(原義)では鉢植えをいうが、一般的には狭義で花盆などの器物に草木を栽植して樹姿を整えて盆中に景を表現するもの。剪定や針金掛け等を施して樹の成長を抑制して整え、盆型の鉢植えで栽培されたものをいう。
盆栽の目的は自然の風景を、植木鉢の中に切り取って作り出すところにある。その植物の、野外で見られる大木の姿を、鉢の上に縮小して再現することを目指すものである。そのために剪定を施したり、自然の景観に似せるために枝を針金で固定したり、時に屈曲させたり(針金掛け)、あるいは根を石の上に這わせたり土を掴むように露出させたり]と、様々な技巧を競うのも楽しみの一つとされる。施肥、剪定、針金掛け、水やりなど手間と時間をかけて作る。生きた植物なので「完成」というものがなく、常に変化するのも魅力の1つである。