1/43 日産 VK45DE XANAVI NISMO R35 GT-R 2008年 シリーズチャンピオン R35デビューモデル 本山哲 ブノワ・トレルイエ EBBRO
1/43 EBBRO 日産 VK45DE XANAVI NISMO R35 GT-R 2008年 シリーズチャンピオン R35デビューモデル 本山哲 ブノワ・トレルイエ
~SUPER GT500 R35 GT-R デビューモデル 2008年~
2008年シーズン、日産陣営はSUPER GTシリーズをそれまでのフェアレディZから新型GT-Rに変更して戦う事が決定した。
翌2009年シーズンからの車両規定を先取りする形で開発され、「特認車両」として走る事になった新型GT-Rのエンジンは
最高出力500馬力以上(出力非公開)、最大トルク52キロ以上を発揮するV8NA4.5Lの「VK45DE」というエンジンで、
以外と知られていないがGT初年度のR35はターボではなく何とNAだったのである。
NAというのは一見大きなハンデのように見えるが、他メーカーのGT500マシンと比べれば、
ターボやその他の冷却系パーツや付属パーツがなくなった分、車高をより低く、車幅をよりワイドに設計する事ができる関係で
ダウンフォースを格段に向上させる事が可能となった。
又、従来のZと比べるとホイールベースが130mm長い為、若干アンダーステア傾向が増した代わりに、安定性の向上を手に入れた。
これは長いレースにおいては大きな武器で、一発のタイムは出ても過敏な特性でワンミスで破綻してしまうような車よりも
ドライバー側でミスを十分リカバリーできて安心できる車の方が長いレースでは結果的に速いという事でもある。
この2008年シーズンにおいてGT-Rは開幕戦から速さを見せ、最終的には全9戦中7勝を挙げる強さを見せ最多勝利マシンとなった。
GT-RにとってもグループA時代の輝きが一瞬戻った瞬間でもあった。
GT-Rが復活するシーズンという事で、当時のニスモワークスドライバーであった本山哲は、このシーズン開幕前から
言葉で直接言われないまでも、日産からは優勝を厳命されるような相当なプレッシャーがあったようでこのシーズンの優勝は格段の歓びだったと
引退後のインタビューで述べている。