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瓢池園（ひょうちえん）と川本桝吉（かわもと ますきち）は、明治時代の日本の陶磁器業界、特に輸出陶磁器の発展において重要な役割を果たした存在です。両者は密接な関係にありました。
まず、**川本桝吉**は、江戸時代末期から明治にかけて瀬戸（現在の愛知県瀬戸市）で活躍した陶工です。初代川本桝吉（1831-1907年）は、瀬戸の陶工、五代川本半助の養子となり、後に分家して「奇陶軒」と号しました。彼は日本の輸出用洋食器磁器製作の先駆者の一人とされ、安政元年（1854年）にはすでに西洋風の器を製造していました。明治期には、国内外の博覧会に大型磁器などを出品して高く評価され、瀬戸の陶磁器技術の向上に貢献しました。彼の作った素地は、各地の絵付け工房に運ばれ、上絵付けが施されました。特に、当時導入された西洋の石膏型を用いた製法など、新しい技術の普及にも尽力した人物として知られています。
一方、**瓢池園**は、東京で明治初期に設立された上絵付け工房です。明治政府が1872年（明治5年）に東京に設立した「博覧会事務局附属磁器製造所」（通称：東京錦窯）を、後に阿原徳立（あわら とくたつ）が引き継ぎ、瓢池園を設立しました。瓢池園は「東京絵付け」の中心的な工房となり、瀬戸をはじめとする各地から取り寄せた素地に、繊細で写実的な絵付けを施し、主に海外向けの輸出陶磁器を生産しました。
**川本桝吉と瓢池園の関係**は、川本桝吉が精巧な素地（白生地）を供給し、瓢池園がその素地に絵付けを施すという協力体制にありました。実際に、川本桝吉が作った素地に瓢池園が絵付けをした合作が残されており、国内外の博覧会で数々の賞を受賞しています。これは、当時の日本の陶磁器産業が、素地製造と絵付けという分業体制によって、高品質な輸出陶磁器を生み出していたことを示す好例と言えるでしょう。
このように、川本桝吉は優れた素地製造技術で、瓢池園は洗練された絵付け技術で、それぞれ日本の近代陶磁器、特に輸出陶磁器の発展を支えた重要な存在でした。
状態
コンディション良好。
特に気になる欠損などはなく、お喜びいただけるものだと思います。
*経年の擦れ、汚れ等はご承知下さい。*
時代の有るお品で有ることをご理解頂き、詳細画像をご確認のうえご入札をお願い致します。
サイズ（ｃｍ）
幅 12
高さ 18
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数々のオークションの中、ご覧になっていただきありがとうございます。
浅草寺のお膝元より日本全国へ古美術骨董をお届けさせていただきます。
神地古美術の高橋と申します。
弊社で買取させていただいていた商品を出品いたします。
様々な商品がありますので掘り出し物を見つけてください。
外国から見た日本の素晴らしい技術をテーマに出品し日本の誇る名工による逸品を紹介できればと思っております。
まだまだ未熟なので間違っていることがあるかもしれませんがその時は、ご指摘いただければと思います。
商品に移っている備品は含まれておりません。解りずらい時にはご連絡ください。
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不定期ですが、平和島骨董市、美術in高岡テクノドーム、名古屋骨董フェスタ、京都アンティークフェア、福岡アンティークフェスタなどへ出店しております。お逢いできたら声をかけていただければと思います。
また、国外への出張が多いため出品は不定期ですので、是非フォローしていただければと思います。
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