古奥州金 平鹿郡 量目約6.6g 前九年・後三年の役 秋田県
平安後期の東北の争乱(前九年の役)で、朝廷側に立って陸奥国の豪族安部氏を破った出羽国の豪族清原氏は、自身の山北三郡(山本・平鹿・雄勝)に加えて安部氏の所領奥六郡(胆沢・江刺・和賀・紫波・稗貫・岩手)を引き継ぎ、内紛(後三年の役)によって滅亡するまで、金塊と金貨の中間に位置する原始的な貨幣を発行していたと伝えられています。研究者の間では奥州金(後世の奥州藤原氏の金貨)に対して古奥州金と呼ばれ、日本の古代貨幣の中で最も資料的価値が高いとされています。詳しい方の話では刻まれた花弁の形と数で発行郡を特定できるとのことです。
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