フランツ・フォン・バイロス（Franz von Bayros1866～1924）は、クロアチア生まれの挿絵、蔵書票作家で、活躍した19世紀末から20世紀はじめは、ヨーロッパで花開いたアール・ヌーヴォーの時代に重なります。そのため、細密な線が生み出す甘美かつ流麗に飾り立てられた世界には、世紀末の退廃的な雰囲気が漂っています。半円形のアーチ状に薔薇を描いた絵柄を好んで描きました。
バイロスの蔵書票の魅力は、高貴で優艶、ゆううつな耽美世界にあります。世紀末の三大挿絵画家の一人として、A. ビアズレー、F. ロップスと並び称されます。
【状態】
外装ケースはスレ、背表紙の補修、表紙、プレート縁のヤケはありますがプレートへのヘリオグラビア印刷の各蔵書票は鮮明で、21点とも良好な状態です。
限定500部の211番になります。
書名：「21 Exlibris Von Franz v Bayros」
イラスト：フランツ・フォン・バイロス
出版：ライプチヒ・ケンタウール出版社
発行年：1920年頃
言語：ドイツ語
装丁：ポートフォリオ
サイズ：32.0cm×25.6cm×2.0cm
これまで12点のポートフォリオの出品はありましたが21点のものは1度しかなく、またとないこの機会にお手元にいかがでしょうか。
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