【商品説明】
・Ka-25 Morskoi vertolet （1/72スケール MQ-7252）
・ブランド：MAQUETTE マケット
・発売日：2008年

・「MAQUETTE マケット」製「カモフ Ka-25Ts ホーモンB」のキットです。「Ka-25」はソ連が開発した対潜・多目的艦上ヘリコプターで、1961年に初飛行しました。同軸反転式ローターと3枚の垂直尾翼を装備した双発のヘリコプターで、上側のローターは時計回り、下側は反時計回りに回転し、各ローターに発生するトルクを相殺しています。1961年にカシン級駆逐艦に搭載されたのが最初で、1967年にはモスクワ級対潜巡洋艦に搭載されて西側潜水艦部隊の脅威となりました。同艦の退役に伴い、1990年代に退役しています。

・「Ka-25Ts ホーモンB」は、水上艦艇や潜水艦から発射される巡航ミサイルにデータを中継する型で、対潜水艦装置や電子監視装置、武器庫が撤去されたかわりに、機首の下にレーダースキャナーとリフレクターが内蔵された大型のレドームを装備しています。また着陸装置は固定式から半格納式となり、後部胴体の下に小さな円筒形のデータリンクアンテナを装備しています。

・キットはロシアの「MAQUETTE マケット」社によるもので、2008年に発売されました。初版は2000年にウクライナのメーカー「Amodel Aモデル」が発売しており、パッケージを経て販売元移行、本キット販売の経緯となります。その後同国内のメーカー「IOM-Kit」社を経て2009年頃に同国内メーカー「Sky-High」社からデカール替えで再販されています。

＜「Aモデル(Amodel)」について＞
・レアな機種が多く、特にロシア機ファンの方々には垂涎のアイテムが盛り沢山です。簡易インジェクションということで制作は手間がかかることは避けられず、ゲートからパーツを切り出し無数にあるバリをとるなどはいたって当然の作業で、細かいパーツなどは特に、バリの中に埋もれたパーツをまるで発掘でもしているかのようにナイフで削り出していき、大工さんのようにやすりで面と直角を出すなど手ごわいキットなのですが、このキットに慣れてくるとその過程をも楽しめてくるようになります。そしてディティール自体はとても良くできているものが多く、根気よくパーツをすり合わせ削り出していくと意外にもパーツあわせ自体は良かったりして面白いキットです。キット設計自体は良い技術とセンスを持っているのに、生産工場の設備や機材の調達が追い付けていないような印象を受けます。

・当社の初期のモデルに良くみられることですが、キットに使用しているプラ材がおそらくは再生か何か、かなり粗悪なものが使われています。時間が経つと黄色や茶色のシミ状のものが浮かび上がる、そもそも購入した時点でフタを開けたらシミだらけということも多々ありました。しかしパーツ自体の変形に至るまでは経験上ではありませんでしたので、制作時はこのシミなどの劣化を見越して、キット完成後にこのシミの色が透けてこないように下地用プライマー、サーフェイサーを塗布するようにしています。黒立ちあげ塗装というより、下塗りとして黒色を用いるのも効果的かもしれません（まだ検証はできておりません）。

・プラモデルを作らされているというよりゼロから自分がこさえているような感覚、苦労して組みあがり塗装した完成品を手にしたら、このメーカーのファンになることうけあいです。皆様もチャレンジされてみてはいかがでしょうか。

・本キット「マケット」版は既に絶版、現在どのメーカーが販権を持っているのか不明ですが、ロシアあるいはウクライナのメーカーである可能性が高く、いずれも国の情勢からみて入荷は予測できず、市場在庫のみと思われます（2025/2/21現在）。

【商品状態】
・外箱開封済み、上箱に凹み、表面に汚れが見受けられます。下箱は購入時より再生紙が使用されています（写真10をご参照ください）。

・パーツ類は未使用です。一部のパーツに変色が見られます。
・デカール類は経年劣化が生じている可能性も考えられますので、ご承知置きのうえご入札ください。

→デカールの余白部分に茶色のシミ状の点が見受けられます。マーク本体はかわしているようにも見えるのでおそらくは使用可能と思いますが、保証は致しかねます。お気になさる方は入札はお控えください。

※10年以上経過する古いキットのデカールをご使用になられる場合には「マイクロスケール」社や「バルケッタ」社などが販売する「デカール修復 / 保護剤」の塗布をお勧めいたします。

・その他細部詳細につきましては、掲載写真よりご確認をお願いいたします。