日刀保鑑定書付 細川家抱工 肥後刀装具 葛菱象嵌が輝く 肥後鐔の逸品が登場!
日刀保鑑定書付 細川家抱工 肥後刀装具 葛菱象嵌が輝く 肥後鐔の逸品が登場!
初代林又七は地金の縦横に布目の筋を彫り象嵌する技法(布目象嵌)を得意とするが、
まさに本作は菱象嵌を散りばめた美しい鐔である。
実用と美を兼ね備えた「肥後鐔」
数ある肥後鐔の中でも人気のある星の様に煌めく菱象嵌は装飾美としても映える。
透かしは実用的な尾張か古正阿弥を手本としたのであろうか透図も良き姿。
葛菱象嵌は時代が下り神吉深信家でも拝見しますが、本作は本家の林三代と思われる作品です。
本作を手にして、まず鍔全体の羊羹色と言われる林派の色味を見つつ
透かしは実用的な尾張か古正阿弥を手本としたのであろうか。
鉄地は所謂羊羹色で、姿は堅丸 (やや面長丸形)、地透、丸耳、両櫃孔、葛菱象嵌
日本美術刀剣保存協会の鑑定の場合は江戸末期から明治の作を「後代肥後」となりますので、
本作は初代林又七 [慶長1613年~]をはじめ、無銘「肥後」極めとなります。
その中でも葛菱象嵌と考えると安永頃1772年~の林三代藤八と思われる逸品です。
中心孔の上下責金がそのままであり、綺麗な状態を見ると長らく肥後拵えに収まっていたものが
時代と共に鞘の劣化で鐔小道具として分れてしまったのでしょう。
縦76㎜ 横72㎜ 厚4.2㎜前後(※誤差ご容赦下さいませ)
細川家抱工 林三代 藤八は林又七の三代目にあたり二代目重光の長男です。
諸説あるようですが、世徳元年(1711)~安永八年(1779)69歳で没したとあり。
地金の縦横に布目の筋を彫り象嵌する技法(布目象嵌)を得意とするが、
まさに本作は菱象嵌を散りばめた美しい鐔である。
上作桐箱、底上げ、座布団が付いてお届けとなります。