明治期 布志名焼 出雲若山 緑釉銀彩龍図コーヒーカップ 六脚完品セット 島根 出雲焼


明治時代に製作された布志名(ふじな)焼のコーヒーカップ六脚セットを出品致します。

布志名焼は、江戸時代中期に松江藩によって設立されました。明治に全盛期を迎えた布志名焼は、特有の黄釉に色絵を施した作品が人気を集め、国内ばかりでなく海外にも輸出販売されました。「出雲若山」の銘は、海外向け作品に使用されました。若山(じゃくざん)は八束郡玉湯町布志名の字(あざ)で陶家が特に多い区域でした。従って、若山といえば布志名焼を指称するようになりました。

さて、出品のコーヒーカップ六脚は、明治期の若山で製作されたものです。六脚が完品で揃うことは極めて稀です。黄釉の多い布志名焼ですが、本作は緑釉です。また、六脚のいずれにもワレ、カケ、ヒビなどの瑕疵がなく、完品のセットであることも珍しいことです。
ただ、さすがに伝世品ですから、銀彩の龍は多少掠れてきています。

寸法は、カップの高さが7.5cm、ソーサーの直径は12cmです。

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