老蘇 書籍 <3>{関連・ニーチェ} 「 獨逸文學研究 ◇ 第四號(昭和八年九月刊行) 」 ~ 「ワーグナーの宗教思想の發展」 他
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ
~ (1844~1900)ドイツ・プロイセン王国ライプツィヒ近郊の小村生れの思想家、古典文献学者。ルター派牧師の子と
生れ、5歳で父を、翌年、弟を失う。ボン大学では神学部と哲学部に籍を置き、文献学をリッチュルに
師事。リッチュルがライプツィヒ大学に転属すると、ニーチェもライプツィヒ大学に転学。1869年、
ニーチェは24歳で、博士号も教員資格もないまま、師リッチュルの強い推薦で、スイス・バーゼル大学
に招聘され、翌年、正教授となる。赴任する時、プロイセン国籍を放棄し、スイス国籍を取得するのを
忘れ?、以後、無国籍者となる。1872年『悲劇の誕生』(再版以降の表題)を出版するも、批判殺到。
以後、ワーグナー、ルー・ザロメ、ショーペンハウエル主著との出会い・訣別を経て、1881年、スイス
のシルス・マリアで永劫回帰の啓示を受け、2年後、主著『ツァラトゥストラはかく語りき』を出版。
1889年、トリノで錯乱状態となり、母、のち妹エリーザベトが看病。1900年には死を迎えた、が死後
刊行された『力への意志』は妹により歪められており、決定版全集では「贋作」とされている。
ニーチェは反ユダヤ主義に反対していたが、反ユダヤ主義の妹は胡麻化してニーチェをナチスに売り
渡した。永劫回帰、アモール・ファティ、「神は死んだ」・・・。以後、多くの哲学者がニーチェに
悩み考え、死後百年を経ても、未だに彼を正統に理解できていない・・・と思う。
書名:獨逸文學研究 ◇ 第四號(昭和八年九月刊行)
編者:日獨文化協会/東京帝國大學獨逸文學會・共編
発行所:建設社
発行日:昭和8年9月25日 発行
定価:1円50銭
所収:ワーグナーの宗教思想の發展(北村義男)/ チユウリヒ時代のワーグナア(安藤 熙)/
感傷詩人と素朴詩人(濱中英田)/ 母性への憧憬(櫻井和市)/
シュテファン・ゲオルゲの近東の夢(エルヴーン・ヤーン・著/ファルケンベルク・譯)/
〇 最近獨逸文壇消息(星野慎一) / 編輯後記(上村清延)/
参考:帯なし。小口・天・地、本文等に相当の汚れ・ヤケ等あり。蔵書印あり。菊判。P221。390g。 ≪古本購入≫
スマートレター(追跡なし)210円、ゆうパケット(追跡あり)310円。取置(1週間)・ゆうパック等で同梱可。
★終活のため処分しております。