現在の人類の身体様式が完成されるまでに多くの形状が存在したことは想像に難くありません。１万年を超える縄文時代においてそれぞれの形状は徐々に自然淘汰され、最も効率的な現在の姿に落ち着きました。縄文人の見聞や記憶に残る特異な形状が土偶に再現されたと思われます。今となっては異形とも言える姿は、ラブクラフトのクトゥルフ神話のモデルになったと伝えられています。

青森県屈指の土偶コレクターからあずかりました。２代前のご先祖が青森県内の遺跡から発掘したそうです。供物といっしょに祭壇に飾るなど祭祀的な意味があるそうです。全高約2.6cm。土中から掘り出したものですので鑑賞を妨げない程度のヒビやカケ、擦れ、表面の剥離があります。水につけると、ほんの少し土臭がします。金色に輝く微小な鉱物が少し含まれていますが、砂金ではなく、雲母であると思われます。これまで一度も鑑定に出したことがなく、正真正銘の真贋不明ですが、トラブル防止のためあえてレプリカとして出品させていただきます。自己紹介欄にオークション休業日を記載させていただいております。お手数とは存じますが、ご入札前にお読みいただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。