E 18歳からの自炊塾 九州大学 生き方が変わる3か月2020/11/18 比良松 道一
本によごれあり
他に悪い点無し
本気で自炊を身に付けたい学生のための実践的授業「自炊塾」で、人生が変わる!
定員の5倍もの生徒が受講を希望する「自炊塾」。
その魅力は、一風変わった授業スタイルにあります。
「レシピは配らず、プロのワザを見て学ぶ」、「3か月自炊をしてSNSに投稿する」、など、学生が学んだことを実践し、身に着けることに重点を置きます。
さらに料理技術だけ学ぶのではなく、シェフや農家、漁連関係者、教育者など様々な分野の専門家の話を聞き、社会問題と食の結びつきを学んでいきます。
授業を通して学生は、「自分が何のために、何を食べるのか」を考えることが、問題の解決にとって大きな影響力を持つことを体感していくのです。
「自炊塾」の取り組みと、学生たちの生き方の変化をつづります。
【目次】
第1章 自炊することで、人は変わる
・自炊塾とは何か
・食と人生はつながっている
・育まれる、他社へ寄りそう心 他
第2章 今、なぜ自炊なのか
・「朝は菓子」大学生のリアルな食生活
・一生役立つ財産を若者に
・受講希望者、定員の5倍
・切実に悩む学生たち
・忍び寄る糖尿病の恐怖
・甘みは人を病みつきにさせる
・お茶を淹れられない若者
・食事の作法も文化の一部
・食事は煩わしいものなのか
第3章 見てまねて、自炊力を身につける
・レシピは万能ではない
・繰り返して身につく自炊力
・一品ずつ持ち寄る昼食会
・フェイスブックで切磋琢磨
・料理と恋愛、距離感は一緒
・生ごみ処理もプロの秘技
・自炊はマラソン、一汁一菜で走りきる
第4章 食材・食文化の価値を再発見
・丸ごとさばいて魚を知る
・4種類のだしを味比べ
・だしの好みは食経験で差
・ 腸を若返らせるみそ汁
・みそが生み出すおいしい記憶
・味つけの極意は味見とうまみ
第5章 自炊の先に広がるもの
・自炊で生き抜く力を身につける
・貧困児童にこそ自炊力を
・自炊機会の減少と健康課題
・栄養ある乾物、非常食にも
・買い物は選挙の1票と同じ
・日々の食事は未来の命
第6章 これからの自炊塾
食育で変わってほしいのは誰なのか
・感動が学ぶ意欲をかきたてる
・ 育つ伝承者、つながる絆
・気持ちも新たに8年目