初版帯付 団鬼六 悦楽王 その常識にムチを打て。講談社刊
【詳細】
初版帯付 団鬼六 悦楽王 その常識にムチを打て。講談社刊
2010年2月18日初版 講談社発行
輝かしき頃、男はみな踊り狂う阿呆である。
1972年に団鬼六が創刊させた『SMキング』は異様な熱を持ち、世の中をかきまわす。
たこ八郎から渥美清まで。
鬼プロには男女なく奇人変人が出入りして……。
バカでもエロでもええじゃないか。鬼才、最後の自伝的小説。
明るさと暗さの引き立て合い。まさに、これこそ、団鬼六という作家の真髄ではないでしょうか。そして、『SMキング』の三年間が、その明るさを演出したとは考えられないでしょうか。――山田詠美(解説より)
自らを「サディストではない」と言い切る著者は、いかにして雑誌『SMキング』を立ち上げ、官能小説の大家となったのか。たこ八郎、渥美清ら多彩な人々との交流、’70年代アングラカルチャーの勢い、破天荒な私生活。「どんな風に生きてもいい」と教えてくれた鬼才が最後に著した自伝的小説。解説・山田詠美
団鬼六
1931年滋賀県彦根生まれ。1957年、文藝春秋のオール讀物新人杯に「親子丼」で入選、執筆活動に入る。SM官能小説の第一人者であり、代表作『花と蛇』は複数回にわたり映画化されている。89年に断筆宣言をするも、95年に賭け将棋の伝説的将棋指しを描く『真剣師・小池重明』で本格的に執筆を再開。ベストセラーとなり、評判を呼ぶ。将棋はアマ六段の腕前(没後、七段に昇段)。『不貞の季節』『肉の顔役』『美少年』『快楽なくして何が人生』『落日の譜 雁金準一物語』ほか小説・エッセイ・評伝等ジャンルを横断し、著書多数。秘書を務めた長女・黒岩由起子との共著に『手術は、しません 父と娘の「ガン闘病」450日』がある。2011年逝去。
【状態】
経年劣化により多少の焼け、カバーにスレ、傷は御座いますが、概ね良好です。
※最終頁に値札を剥がした痕跡が御座います。