邪馬台国の金貨 肥後國菊池郡 量目約13.0g 女陰銭(夫婦和合・子孫栄) 卑弥呼
邪馬台国女王卑弥呼が鋳造したと伝えられる金貨です。すべて発行地が旧肥後國内各郡となっていることで、邪馬台国九州説の有力な根拠とされています。その一方で側面の偽造防止のための刻印(5枚目の画像)は大和政権初期の「八咫烏銭」や「橿原金」の刻印と一致しています。日本の古代通貨の中で最も多くの謎を含んだ貨幣であることは論を待ちません。
今回は委託品です。表には簡略化された女陰(女性器)が刻まれています。女陰銭は夫婦和合・子孫繁栄の縁起物として近世以降に全国の神社仏閣で発行されました。現在も発行され続けています。その起源が邪馬台国にあったことに驚かされます。民族固有の発想や感性は数千年の歳月を経ても大きくは変わらないということでしょうか。裏には発行地を示す模様が刻まれています。これによりタイトルに郡名を記載することができました。5枚目の画像は、紙ケースが外れていたコインの側面を写したものです。委託者の購入価格は1枚52000円とのことですが、早期の換金のため大幅に値下げして出品することに同意していただきました。撮影の際の光の量によって実物と違った色に写ることがあります。タイトルに記載した量目は委託者宅の計量器で測定した値から販売店に問い合わせて確認した紙ケースの重さを差し引いたコインのみの重さです。0.2g以内の誤差をお許しください。これまで一度も鑑定に出したことがなく、正真正銘の真贋不明ですが、トラブル防止のためあえてレプリカとして出品させていただきます。また、金品位を記載した保証書が見当たらないとのことですので、非金製品として出品させていただきます。開始価格は買い値の十分の一以下とさせていただきますので、古代史にご関心のある方のご入札をお待ちいたします。高騰防止のため即決価格をご用意しました。自己紹介欄にオークション休業日を記載させていただいております。お手数とは存じますが、ご入札前にお読みいただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。