<超古代日本貨幣>高千穂銭(天孫降臨の金貨) 裏双刻 量目約4.2g 日向国臼杵郡(宮崎県椎葉村)


『古事記』『日本書紀』によれば、最高神天照大御神(アマテラスオオミカミ)の神勅を受けた孫の瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が、天上の高天原から日向国高千穂峰に降り立った天孫降臨のイベントこそ日本国の正式な起源とされています。その際、三種の神器の他に列島平定の軍資金として携行したのが「高千穂銭」です。これは研究者によって付与された名称で、貨幣コレクターの間では「天孫降臨の金貨」とも呼ばれています。が、それはコレクターの期待が昇華した伝承であって、実際には日向国臼杵地方土着の豪族によって鋳造流布された超古代通貨であったのが真相のようです。当時、高千穂が西海道(九州)屈指の有力豪族の拠点であったのは間違いのないところです。今後の研究が大いに待たれます。

今回は委託品です。表には、名勝天然記念物にも指定されている峡谷「高千穂峡」が描かれています。裏に打たれた短刻の数で発行地域を特定できると聞いています。委託者の購入価格は1枚47800円とのことですが、早期の換金のため大幅に値下げして出品することに同意していただきました。撮影の際の光の量によって実物と違った色に写ることがあります。これまで一度も鑑定に出したことがなく、正真正銘の真贋不明ですが、トラブル防止のためあえてレプリカとして出品させていただきます。また、金品位を記載した保証書が見当たらないとのことですので、非金製品として出品させていただきます。開始価格は買い値の十分の一以下とさせていただきますので、古代史にご関心のある方のご入札をお待ちいたします。高騰防止のため即決価格をご用意しました。自己紹介欄にオークション休業日を記載させていただいております。お手数とは存じますが、ご入札前にお読みいただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。