●東野圭吾/署名入り「容疑者Xの献身」直木賞受賞、文藝春秋社刊、2005(平17)年、初版、カバー、元帯付き完本、約19.5×14cm

●短編連作だった福山雅治が湯川教授を務める、ガリレオ・シリーズとしての長編第1作。映画化され、誰もが知る東野圭吾の代表作となった。しかしこの作品では、主役はむしろ犯人側の湯川の同期生 石神である。映画では堤真一の熱演もあり、そのプロットがうまく描かれていたが、松雪はすこし美人過ぎた。

●再三候補になりながら、なかなか受賞できなかった直木賞をこの作品で獲得した東野圭吾は、さぞかし溜飲をさげた事だろう。