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商品説明
品名	真作吉田稔郎『「図解植物学」だいこんの葉の断面』油彩 10号 1976年額装
寸法	額・・・縦49cm 横61.5cm 内・・・縦39cm 横50cm ※寸法に若干の誤差が生じます。ご承知下さい。
状態	吉田稔郎の「図解植物学だいこんの葉の断面」は、植物の微細な構造を大胆に解釈し、芸術作品へと昇華させた一例である。吉田は科学と芸術の融合を追求する画家であり、顕微鏡でしか確認できない細胞や組織の世界を、鮮やかな色彩と幾何学的な構成によって視覚化することを特徴とする。この作品も例外ではなく、植物の葉の断面をモチーフに、細胞の形状を誇張しながらも、その配置や相互の関係性を的確に捉えている。吉田は具体美術協会の一員としても知られ、その作品には具体主義の精神が色濃く反映されている。具体美術協会は戦後日本の前衛美術を牽引したグループであり、をテーマに、革新的かつ挑戦的な作品を発表してきた。吉田の作品におけるミクロの世界の視覚化や色彩の大胆な使用は、具体美術協会の理念とも共鳴している。目を引くのは、構図の中心に配された円形の維管束断面である。青や黒の細密な模様が描かれたこの部分は、周囲の赤やオレンジの細胞群によって強調され、植物内部の構造的な階層性を視覚的に際立たせている。背景には鮮やかな黄色が採用されており、葉の細胞が緑、青、赤、オレンジと対照的に配色されることで、科学的な精密さを保ちつつも、視覚芸術としてのインパクトを強く残す作品に仕上がっている。吉田の描写には、細胞一つ一つを独立した存在として表現しながら、それらが全体として有機的に結びつくモザイク的な構成が見られる。これは植物の持つ複雑な構造の美しさを直感的に伝えると同時に、自然界の秩序や調和を象徴するものとして機能している。本作品は、単なる科学的図解を超えて、生命の根源的な美しさを提示するものである。科学的な視点からは植物の構造に関する洞察を提供し、美術的には色彩と形態の対比が見る者の感性を刺激する。こうした二重のアプローチこそが吉田稔郎の作品の真骨頂であり、科学と芸術の境界を超えた普遍的な魅力を放っている。作品：良額：良好マット：良好面材：ガラス紐：薄ヨゴレ黄袋：良好箱：差し箱
略歴	吉田稔郎 1928年兵庫県生まれ。1954年「具体美術協会」の結成に参加し、第1回展から第21回展まで毎回出品する。絵筆を使わない作品作りを特徴とし、初期には板に穴を開けた作品や板に焦げ目をつけた作品を制作。1960年代にはスポンジを使った作品から泡を使った作品へと展開し、1970年「具体美術まつり（万国博覧会）」のフィナーレでは大掛かりな作品を手掛けるなど、表現豊かで独創性に富んだ作品を生み出した。また具体美術協会の運営では、記録・会計・連絡などの事務局的な役割を担い、吉原治良の秘書役も兼ねるなど大きな役割を果たした。1997年逝去。
備考	本品は印刷ではなく肉筆です。
補足
送料	■ゆうパック160サイズ（詳細は以下の〈配送方法〉を参照して下さい） ※同梱不可 ※2023年10月より日本郵便の郵便価格改定により、配送料を改訂させていただきます。何卒ご理解の程よろしくお願い致します。

注意

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※出品物の額縁・面材・箱に関しましてはあくまでも作品の付帯品です。額縁・面材・箱のコンディション等によるクレームはお受け出来ません。
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