赤銅地鴉宮太閤桐紋燻瓦に八咫烏図目貫 江戸時代〔検索:島津・薩摩・鐔・鍔・目貫・縁頭・拵・日本刀・刀・太刀・脇差・槍・甲冑・兜〕
【所 見】
- 題 材:赤銅地鴉宮太閤桐紋燻瓦に八咫烏図
- 時 代:江戸時代
- 縦 長:約一・六四糎(センチメートル)有之
- 横 長:約二・九八糎有之
- 厚 み:約〇・四六糎有之
【特 徴】
金烏(きんう)とは「日に鳥がいる」という伝承に見られる想像上の鴉(からす)のことをいう。古代中国では「陽烏」「黒烏」「赤烏」とも称され太陽の異名としても古くから用いられており対となる月には玉兎(ぎょくと)等がある。日本神話では神武天皇を案内したと記述されている八咫烏(やたがらす)に「天照大神が遣わした」という点から金烏と共通する「太陽と鴉」の結びつきが見られ同一視されている。本作は薩摩拵から取り外した金色と桐紋が目を惹く目貫で時は文禄元年二月二十日太閤豊臣秀吉公が命じた文禄・慶長の役に際して大阪市此花区伝法に鎮座した傳母頭神社の社殿奥神域の森(現在の鴉宮)から八咫烏が出現して日本船団を守護した伝承を画題としている。厚みのある大変上質な赤銅地に緻密な毛彫りで鴉宮の太閤桐紋燻瓦に佇む八咫烏を見事に意匠している。幕末に徳川政権に反感し勤皇思想を抱いた血気盛んな薩摩藩士がいかにも好みそうな無骨ながらも力強い一作である。世に出して出世させて頂ける薩摩金具の蒐集家に是非ともお譲りしたい。※原則として貴重な文化財として手入れ・保存が出来る御方ルールを守れる御方のみご参加下さい。評価の低い方・新規入札の方は必ず質問欄より購入のご意思をお示し下さい。ノークレーム・ノーリターンとさせて頂きます。