唐の女帝・則天武后とその時代展 記念ピンバッジ 瑞鳥の鳳凰チャーム、七宝焼の女官ピンバッジ 陝西省西安市


1998年に東京国立博物館で主催された、唐の女帝・則天武后とその時代展で購入した、特別に創られた記念品のチャーム(根付)とピンバッジです。
どちらも新品、未開封のままのお品です。

25年以上のときを経ていますが、購入した当時のままの美しい状態を保っています。


①唐時代女官の唐三彩がモデルのピンバッジ
オリジナルは唐三彩で造られた唐時代の女子像です。陝西省西安市唐王家墳墓出土、陝西歴史博物館保存
髷や衣装などから、身分の高い妃嬪をモデルにしたのでは、と言われています。バッジはつややかな七宝焼で出来ています。


②唐時代、金象嵌細工の鳳凰を模した金鎖つきチャーム(根付)
オリジナルは、金細工の象嵌装飾品です。
陝西省西安市東郊郭出土、西安市文物保護考古所保存
古来より、龍が皇帝を、鳳凰は皇后を、と対を成す神獣として崇められ、則天武后も好んで用いたモチーフで、富と権力の象徴として今もなお尊ばれる瑞鳥、鳳凰のチャームです。
生動感あふれ、波うつ尾羽や鱗羽まで細やかな象嵌で表した本物そっくりに、微細にわたりその質感がこだわりを持って再現された、みごとなチャームです。鳳凰の冠に小さなアズキチェーンがついています。

双方ともに、小さくても高級感あるお品です。

※本は付属しません。



【則天武后について】
長大な中国史上、唯一女帝として唐王朝に君臨した則天武后(武則天:在位690〜705年)は、ともすれば唐王朝の簒奪者、ないしは中国史上最悪女と揶揄されてきました。しかし、歴史の事績を見直してみれば、政治、経済、文化、宗教の諸方面に於いて、彼女がどの名君にも劣らない業績を残しており、いかに有能な為政者であったか、学者や有識者によって近年その評価が著しく上がっています。
日本人にも切り離せない、仏教の興隆に尽力し、仏教をベースとした飛鳥時代の女帝誕生や、日本史上初の体系的な法典といわれる「飛鳥浄御原令」において「天皇」の称号が正式に採用されたのも武后の影響が大きいと言われています。
お馴染み「黄門様」の本名水戸光圀の圀(國)は、彼女が創出した則天文字のひとつでもあります。

観世音菩薩像のモデルでもあり、中国史上最もセクシーと言われる唐代女性達のファッションのリーダーでもあった則天武后。
その時代を映す、唐代女官のピンバッジ、吉祥鳥で富と権力をもたらすという鳳凰のチャーム、この機会に、是非いかがでしょうか。




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