■作家・作品詳細
小野具定 (おの ぐてい) 本名、具定(ともさだ)。
1914年2月16日〜2000年5月17日
日本画家
創画会会員、新制作協会会員、
児玉希望に師事、
房総半島沿岸の廃船や廃屋といったモティーフに
はじまり、東北、北海道、山陰と北辺の漁村を題材に、
胡粉を固めた上に岩絵具を置いた画面を
刷毛で削り落とす独自の技法によって生み出される、
白と黒のコントラストを基調とした原風景的イメージの
世界を展開。
晩年には「記憶の風景」シリーズを手がける。
白と黒を基調とした抑制的な表現が高く評価される。
晩年には「記憶の風景」シリーズに取り組み、
二・二六事件を題材」にした《2.26の午後》によって
1999年、芸術選奨文部大臣賞を受賞した。
略歴
1914年 2月16日、山口県熊毛郡田布施村生まれ、
旧制中学時代に個人指導により油絵を学ぶ。
1931年 上京し、川端画学校で初め洋画を学ぶ、
1933年 日本画に転向する。
1938年 大日美術院第2回展に「小春」が入選。
1939年 東京美術学校日本画科卒業、
卒業後は白木屋百貨店の美術部に勤めるが、
徴兵検査を機に退社。
終戦後は東京や野田、柏で美術の教師を
勤めながら創作活動を続ける。
1947年 児玉希望に入門、
同年第3回日展に「木枯の頃」が入選、
1949年 第5回日展に「蚊帳」が再入選。
1954年 新制作協会展に「沼」が入選、
これを機に希望門下を離れる、
以降は新制作協会展に出品するようになる。
1959年 教員を辞し画業に専念する。
1961年〜64年まで新制作展にて4年連続新作家賞受賞、
1965年 同協会会員。
1967年 第31回新制作展「北辺Ⅰ」が文部省買上げ。
1974年 創画会結成以後は会員として同会に出品、
1979年 第6回展「海と霧」を出品、
1980年 第7回展「冬ざれ」を出品、
1983年 第10回展「涸れた海」等を発表。
日本国際美術展、現代日本美術展にも出品。
1999年「記憶の風景」シリーズの内の一つである
「2・26の午後」で芸術選奨文部大臣賞受賞、
1995年 練馬区立美術館・下関市立美術館で
「刻まれた記憶 小野具定展」開催、
2000年 5月17日、逝去。享年87。
2001年 柏市民ギャラリーで「辺境を描く 小野具定展」が開催。
主な収蔵先
練馬区立美術館、光市文化センター、
東京藝術大学大学美術館、山口県立美術館、
奈良県立美術館、東京都現代美術館、
東京国立近代美術館、下関市立美術館、
山種美術館、千葉県立美術館、富山県美術館、
北澤美術館、など。
美術年鑑2015年物故欄掲載 評価200万円／12号
日本美術年鑑平成13年版(234頁)掲載
★作品タイトル「越前海岸」
銀座松坂屋百貨店美術部取扱い
小野具定デッサン展出品作品
新日本画の構築に寄与した異色の日本画家。
洋画家出身である事からその影響も散見される。
白と黒を基調にした抑制的な表現、
原風景的なイメージの世界を展開し高く評価される。
越前海岸 (えちぜんかいがん)
雄々しい奇岩断崖の海岸美。
福井県敦賀市杉津から、坂井市三国町安島に至る海岸線。
日本海の荒波によって創られた奇岩断崖が続くリアス式海岸で、
国定公園にも指定。
北は東尋坊、南は敦賀の杉津にかけての海岸線で、
真ん中の越前岬を西端に、緩い「く」の字形で日本海へ突き出ており、
北端部に九頭竜川が流れ込みます。
リアス式海岸である若狭湾と違い、隆起海岸による男らしい
雄々しい奇岩断崖が特徴です。
越前岬を中心に、風と波の浸食作用が作り上げた自然の大トンネル
「呼鳥門」などの奇岩断崖が続く海岸美は、訪れる人々を魅了します。
その独特の景観は、ドライブスポットとして人気があり、
天気の良い日は、多くの車やバイクで賑わいます。
一年を通して、新鮮な魚介類が楽しめ、特に冬季シーズンの
「越前がに」が有名です。
又、日本の水仙の三大群生地であり、山の斜面には可憐な越前水仙が
咲き、観光客の心を惹きつけます。
また、越前岬や東尋坊は「日本の夕陽百選」にも選定されています。
☆本作品は真作を保証致します☆
万が一、真作でない場合は返品、返金を申し受け致します。
その場合、その根拠となる書面を添付頂きます。
存命作家の場合は作家本人より、
物故作家の場合は遺族、所定鑑定人より発行のものと致します。
■サイズ・コンディション、その他
サイズ
作品 57cm×38cm
額縁 59cm×50cm
コンディション
作品は良好な状態です。
額縁は小傷スレ、経年感有りますがご使用に支障無い程度です。
その他
作品面に作家直筆サイン、余白に鉛筆タイトル有り
額縁裏側に共シール有り
差し箱有り
見出し掲載欄の「商品の状態」は、作品の評価としますので、
額縁の状態は別途コンディションにて参照下さい。
基本的に額縁は無価値とお考え願います。
尚、額縁や作品の主観による評価の双方の差異はご容赦願います。
☆☆真作と模写の表記☆☆
【真作】
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作者自身、又は著作権者等で作成した
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【模写】
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存命作家の場合は作家本人より、
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☆☆額装取付け(シートのみの出品分など)、取替え(現状額縁の交換)☆☆
全ての出品作品に於いてご相談致します。
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