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本刀は入手時、刀身全体に黒錆が生じておりましたが、伝統的な研磨工程に則って、私自身が責任をもって研磨を行いました。
研磨工程は「下地研ぎ」から始まり、「拭い」、そして「刃取り」まで一通り施しております。
ただし、本刀は旧日本海軍正式の軍刀であり、戦時中に製造された刀剣は現代刀と比べ、地鉄や焼き入れの性質上、刃文が白く浮き上がりにくい傾向があります。
本品においても、「刃取り」は確実に施しておりますが、刃文は白くはならず、光の角度によって黒く浮き上がって見える形となっております（掲載写真参照）。
これは軍刀としての特性に起因するものであり、刃文自体は全体にしっかりと存在しております。
なお、刀身には以下のような欠点は一切認められません：
- 刃切れ・刃毀れなし
- 捩れ・曲がりなし
- 中心（なかご）も「うぶ」で改造歴なし
居合刀としての使用にも十分耐えうる堅牢性と均整の取れた作りであり、歴史的資料としても十分な価値を備えております。
- 海軍太刀拵え（黒鮫皮）
- ストッパー付き鞘（抜刀防止機構あり）
- 金具・柄巻・目貫など、当時の意匠を良好な状態で保持
この士官刀は、旧日本海軍の将校が戦場から本土へ持ち帰ったものであり、戦争を生き抜いた歴史的証人ともいえる一本です。
歴史的価値を理解し、大切にしてくださる方のもとへ渡ることを願っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
※前回の出品では、即決落札後に一方的なキャンセルを行う悪質落札者がおりました。
本品は誠実に取引していただける方のみご入札ください。
※評価が99.0％未満の方はご入札をご遠慮ください。
入札された場合でも、当方の判断で削除いたします。
安心・誠実な取引のため、ご理解のほどお願い申し上げます。
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