Topping TP22 改造品
Toppingの名機、TP22です。
Tripath製最上位チップTK2050(シグナルプロセッサのTC2000とパワーICのTP2050の2チップ構成)が搭載されています。
Tripath製チップ搭載機は5V外部給電化することで音質が大幅に向上することが広く知れ渡っていますが、5V内部生成を行わないTK2050では元から5V外部給電を行わなければならない設計となっています。
5Vの電流はシグナルプロセッサのTC2000へと給電されています。
いろいろと中華デジアンを入手しましたが、当方の主観ではTripath製TK2050を搭載したTP22を超える音質のノーマル状態の中華デジアンは、
同じくTK2050を搭載したトランス電源内蔵のG-hiland DT-2050Aくらいのものです。
今回、中古のTP22を新たにフル改造しました。
パーツ変更箇所
{電解コンデンサ}
・電源入力ライン
大容量平滑コンデンサとして東信 UTSJ 25V/3,300uFを追加 (グルーガンで固定しています。)
Nichicon FW 35V/330uF x 2 → Nichicon FG(FineGold) 35V/470uF x 2
・三端子レギュレター前
ELNA RJH 25V/330uF x 1 → 東信 UTSJ 25V/330uF x 1
・三端子レギュレター後
Nichicin FW 50V/47uF x 2 → 東信 UTSJ 25V/47uF x 2
・その他
ELNA RJH 25V/330uF x 1 → SUNCON WG 25V/330uF x 1
Nichicin FW 16V/220uF x 5 → 日ケミELNA KZH 16V/220uF x 5
{フィルムコンデンサ}
・カップリング
Epcos 3.3uF x 2 → ERO MKC1862(メタライズドポリカーボネイト) 2.2uF x 2
・電源入力ライン
Epcos 0.1uF x 2 → ERO MKC1858(メタライズドポリカーボネイト) 0.1uF x 2
・LPF
Epcos 0.47uF x 6 → ERO MKC1858(メタライズドポリカーボネイト) 0.33uF x 6
Epcos 0.1uF x 2 → ERO KP1830(ポリプロピレン) 0.01uF x 2
Epcos 1,000pF x 4 → Evox CMK(メタライズドポリカーボネイト)1,500pF x 4
・その他フィルムコンデンサ
Epcos 100V/0.1uF x 2 → ERO MKC1858(メタライズドポリカーボネイト) 0.1uF x 2
{リードタイプ抵抗}
・カップリング
メーカー不明 x 4 → DALE RN55D x 4
・LPF
メーカー不明 x 2 → DALE CMF55 x 2
メーカー不明 x 2 → DALE RN65D x 2
{その他}
・リレー
オムロン G2R-2 DC12 → オムロン G2R-2-AUL DC24(オーディオ用)
使用しているコンデンサは実験機でいろいろと試した中から音質を重視してコスト度外視で選んでいます。
適当にパーツを交換しただけの改造機とはわけが違います。
特にフィルムコンデンサは音質の良い入手困難なヴィンテージコンデンサを多く使っています。
ポリカーボネイト製フィルムコンデンサは某パーツ屋のHPにも
「音質についてポリカーボネイトはコンデンサの歴史上最高峰の音質を誇りますが(特にEROのKC,MKC)、残念ながら全メーカーコストが合わないので生産中止となりました」と記されています。
あくまで主観ですが、上記改造を施したことにより音質は飛躍的に向上しました。
中華デジアン最上クラスの音質に仕上がったと思います。
以前に落札頂いた方からも「大変素晴らしいアンプ」とお褒めの言葉をいただきました。
改造後、5時間ほど音出し確認を行っています。
Topping純正の20V3A電源アダプターが付属します。