ロシア・イコン 癒しの「救世主」(スパース)
ロシア正教のイコン
「救世主」(ロシア語でスパース Спас)
イエスが左手に掲げている聖書にはマタイによる福音書11章28節から
「疲れたもの、重荷を背負う者は、誰でも私のもとに来なさい。
休ませてあげよう」と教会スラヴ語で記されています
教会堂に設置されていたものではなく、民衆が自宅の居間の居間の「聖所」に
飾る未収イコンですが、かなり上手(じょうて)のもので、ごく薄いのですが、
金箔も使われ、上質の顔料(青、赤などの色味)が使われており、
腕の良いイコン製作者が注文に応じて製作したのではないかと考えられます。
横24.0cm 縦31.3cm 板厚22mm
ウラの反り止め板は、写真のように2枚とも失われていますが、
材は枯れ切り、反り止めも収縮して落ちたものと思われます。
材は標準の菩提樹(ロシア語「リーパ)です。納めてロシアの家庭では裕福な場合もイコンはそのまま飾るものですが、
この場合は特注のびどーど張り、シャドウ・ボックスをとkj注して納めています。