日本フィリップス、東芝EMI、日本ロンドン盤LP16枚。パルシファル:クナッパーツブッシュ、名歌手:カラヤン、トリスタン:ショルティ
日本フィリップス SFL7793-7797 ワーグナー「パルシファル」(5枚組、日本初版盤)、クナッパーツブッシュ指揮、1962年バイロイト・ライヴ(ステレオ)。トーマス、ロンドン、ホッター、ダリスほか。日本のディスク大賞をとった名盤中の名盤です。クナのほりの深い指揮はこれ以上のものはないと思われるほど感動的で、カラヤンの少々人工的な演奏と双璧の同曲の名演です。ホッターの最良のグルネマンツがステレオ録音で聴けるのも貴重です。50年以上も前の初期盤なので収納されているボックスには汚れがありますが、盤面は、軽微なチック・ノイズがわずかにある以外には極めて良好です。対訳も含めて解説書もきれいです。
東芝EMI EAC77147-771451 ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(5枚組、日本初版盤、見本盤)、カラヤン指揮、1951年バイロイト・ライヴ(モノラール)。エーデルマン、クンツ、ポップ、シュワルツコップほか。若い頃のカラヤンがどんなに素晴らしかったか、時代の最先端を行く指揮者であったかが良くわかる記録です。前奏曲から見事な劇的演奏で、この前奏曲のこれ以上のものは、彼が数年後にベルリン・フィルとスタジオでモノラール録音したもの以外にないです。全曲にわたって、後年のドレスデンとのステレオ録音より熱気と劇的な迫力があり、細部も巧みな表情づけがされています。録音もモノラール録音としては、大変鮮明です。4回しか再生していませんので、第10面に軽微なチック・ノイズがわずかにあるだけで、盤面は新品同様です。
日本ロンドン SXL5-1 ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」(日本初版盤、5枚組、さらにリハーサル盤1枚が添付されています、対訳書は欠)、ショルティ指揮、ウィーン・フィル。ニルソン、ウール、レズニック、クラウゼ、ヴァン・ミルほか。英デッカのスタンパーが使用されていると思われます(5E/5E, 5E/5E, 5E/5E, 6E/8E, 5E/6E)。添付されているリハーサル盤はThe Birth of an Operaと題されています。なお残念ながら、対訳・解説書は行方不明になってしまい見つかりませんでしたので、今回のボックスには入れられませんでした。この点をご了解の上で、ご応札ください。面によっては軽微なチック・ノイズが数回出ることがあります。本盤は、ニルソンの圧倒的歌唱とショルティの鮮烈な指揮、それに英デッカのすばらしいステレオ録音が特出され、ショルティの「リング」録音に劣らない良さがあります。