ビンディングのビス穴修復用アンカー 10個と、下穴用8mmドリルビット(ストッパー付)セット
ビンディングビス穴修復用アンカー10個と下穴加工用のドリルビット(ストッパー付)セットです。 衝撃で抜けたり、水分による腐食や施工ミス(太いドリルで穴あけしてネジが抜けやすかった)などで広がってしまったビンディングやプレートを板と接合するビス穴を再生するものです。 業務用のものだったらしく、買ったら大量に入っていたため、小分します。出品価格は10個と工具のセットになります。 スキー専用のメンテナンス用品(オーストリア製)ですので、ホームセンターで売っている普通のアンカーとは違います。 スキー板の場合、アンカーごと抜けてしまっては困りますが、板の厚さの制限があるため、普通のアンカーではちょうどいいものはありません。 広がってしまったビス跡の上から、太さ8ミリのドリルビットで9ミリの深さに穴をあけ、このアンカー(プラスチックインサート)を打ち込みます。その上から、ビンディングのネジを締めることで、内部でアンカー先端のギザギザが広がり、抜けにくく、しっかりと固定される・・・というものです。 9ミリの深さに穴をあけるのが少し緊張しますが、少しずつ深さを確認しながら行えば、専用のストッパー付きドリルでなくても大丈夫でした。たた、穴あけの最初、板の表面付近はメタル素材で補強されているのがほとんどで、ちょっと力を入れないと穴があかないため、貫通が怖いと御購入者からの声があり、ドリルビットにストッパーを付けてみました。ストッパーがズレない保証はありませんが、少し安心して作業できると思います。 [私が施工したときの手順] �広がった古い穴に大きいナンバー3のプラスドライバーをねじ込み穴の入口付近を広げます。プラスドライバーは適度に先端が細く、徐々に太くなるため、中心をずらさず、穴の入口付近を広げやすいです。 �8�のドリルビットで穴を広げ、深さ9ミリまであけます。ドリルビットは先端がとがっているので、中心の深さでなく、円柱状のものが9ミリ入る深さにあける必要があります。 �ドリルで穴をあける際、ストッパーがあると便利ですが、専用工具でなければストッパーはつきませんので、慎重に行います。特に、金属製の補強材が深さ3ミリくらいのところにある場合、ここが硬いのであせらず時間をかけて補強材の層を貫通します。 �穴があいたら、防水の意味もこめて、多目的接着剤を穴に流し、アンカーを打ち込みます。 �アンカーの穴の中心から接着剤がはみ出してきますので、不要な細いネジなどを差し込んで、余分な接着剤を取り除き、ビンディングのネジが入るようにしておきます。 �接着剤が固まるころを見計らってビンディング(プレート)を取り付けます。 【強度について】 板の心材の状態や、最適な穴の大きさと深さに加工できるかで結果は変わってくると思います。 問題なく施工できれば、ちょっとくらいのことでは抜けそうもない感じはあります。 一般的に、普通に板に打ちつけたビスは、表面付近のネジ山に集中的に負荷が掛かりますが、アンカーの場合、板と接合する面積が広くなり、奥がより広がるため、負荷が分散し、板表面付近への局部的な負担も軽減するはずです。ただし、実際、どれくらいの強度があるのか、修理した後の板を自分でしばらく滑走して実証したことがないので何とも言えません。壊れたビス穴の修復 ビンディングのビス穴修復用アンカーの加工方法 http://binding-diy-lab.blogspot.jp/2013/05/blog-post_9.html |