■『21世紀にメッセージを託した画家 吉田初三郎の世界』図録 平成12年 愛知県 犬山市文化史料館


●昭和30年の没後、20世紀の間は世間にほとんどまったく知られず、昭和末期、神保町の古書店では、美しい折本の山が「ダンボール箱にぎゅう詰めにされ、売れない邪魔物商品の代表格として、1箱2~3000円くらいで投げ売りされていた」といわれる初三郎鳥瞰図。それが、人気が出はじめ、価格急騰がはじまったのが、大阪・堺市博物館が大量の初三郎作品を譲り受け、大規模な展覧会を開催した、平成11年頃。ブームに火が付くかと注目した、初三郎ゆかりの地でもある愛知・犬山市の文化史料館が、堺市博物館や、地元の蒐集・研究家などの協力を得て開催した、初三郎展の当時の図録。サブタイトルが「愛知・岐阜を中心に」となっていますが、広く全国の作品が紹介されています。 ●A4判、40ページ。