良業物で有名な刀匠 豊後の国 藤原行長 長脇差し
脇差し 長さ54.8㎝(一尺八寸05厘) 反り1.2㎝
元幅2.9㎝ 元重ね6mm ハバキは銅と真鍮の二重ハバキ
鎬よりに淡い写りがあり古風な鍛え肌になっています
茎は錆味よく一文字茎尻で銘はきっちりと刻銘されております
藤原行長は400年前頃の江戸時代初期の豊後国の刀工になり 位例には新刀中上作なれど作刀の切れ味には定評があり業物位例では良業物です
板目杢交じりの地鉄は肌立ち淡く映りがあります 刃文は小乱れが連れた 中直刃調になり物打ち付近で深く入り理想的です
鎬幅が広く 切っ先詰まり堅牢な造り込みでいかにも実用刀で鑑賞はもちろん 長脇差しですので試し斬りにも打って付けと思われます
刀身に錆などなく良い状態ですが多少のヒケが見られます
貴重刀剣№323053は日本美術刀剣保存協会に紹介済みです
藤原行長は優れた作刀者であったことにより 刻銘を消され古刀の上工の作に改ざんされたものも数多くあるといわれ
作品のなかには摺り上げられたりして重要刀剣などになっているものもあると言われています
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