1987年、ジャン・トゥイトゥが「A.P.C.」を設立。
ジャン・トゥイトゥ(Jean Touitou)は1951年、チュニジアに生まれる。
パリのソルボンヌ大学で言語学や歴史学を学び、卒業後南米を1年間放浪。
1977年、帰国後にパリの
ケンゾーに入社。ケンゾーでは倉庫係の職からスタートする。
その後、
アニエスベーを経験。83年、ケンゾーでともに働いていた入江末男と「IRIE(イリエ)」を設立。
1986年、メンズのブランドとし「A.P.C.(アーペーセー)」をパリで発表。
A.P.C.のブランド名は「生産と創造の工房(Atelier de Production et de Creation)」の略で、
デザイナーの名前を服のデザインに結び付けたくない、ということが意図されている。
フレンチベーシックで、機能的なファッションがベースでありながら、ストリートを意識した、
どこか反骨精神のある仕上がりが特徴。天然繊維をよく使用する。
ブランドの名前にあるように、それはある種、脱個性的で、着る人を選ばないが、
それが逆に着る人の個性を最大限引き出す。