版元独エレクトロラ盤5枚組独地方伝説其儘くローエングリン>ケンプ指揮ウイーンとイとトーマス、グリュンマー等のバイロイト名歌手が歌う



ワーグナー/「ローエングリン」全曲


ジェス・トーマス(テノール)
エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ)
クリスタ・ルートヴィヒ(メゾソプラノ)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
ゴットロープ・フリック(バス)
オットー・ヴィーナー(バス)

ルドルフ・ケンペ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
ケンペのオペラ指揮者としての素晴らしさを実感させてくれた素晴らしい録音。

①ステレオ初期の1960年録音ですが担当した独エレクトロラの優秀な技術で非常にいい音で聞くことができます。
当時の主なワーグナー歌手の錚々たる顔触れ。グリュンマー、ルードヴィッヒ、トーマス、ディースカウ、フリックといずれもこの役の理想的な歌唱であり、合唱を含めて当時のバイロイトの常連たちが歌っていてこれ以上の歌唱を想像することすら難しい。加えてケンペの指揮によるウィーンフィルの素晴らしさもまた格別でした。

②普通ローエングリンは4枚組構成ですが、版元独エレクトロラが頑張って5枚構成としたため、この頃の日本ではレコードが高く東芝盤は1万円を優に超えた高価なレコードになり(学卒初任給が2万円ぐらいの時代)、このオペラが大好きな人でもなかなか買えなかったのを覚えています。

③独特な音色を誇った独EMI録音を日本で聞くためには、マスターテープが独エレクトロラーから英EMIそして米エンジェルへそして最後に
日本の東芝へと最低3回はコピーされどうしても音色が変わってしまうのが悩みでした、その意味でもこの版元独エレクトロラによる、ローエングリンは非常に貴重です
④60年以上前のものですが保存もよく、箱・解説・盤面共に状態良好です。再生も問題なく雑音も普通並みです