見た目はかなりコンパクトですが、トランスを2基搭載した完全分離2電源方式、大容量コンデンサーを4基搭載した強靭な設計、完全シンメトリーのレイアウトなど、現在でも通用するハイエンド的な設計はこの頃としてはかなり画期的ではないでしょうか?
機能面でも独自の保護回路を採用することで、スピーカーを保護する対策も施されておりますので、至りに尽くせりです。
加えて、SP端子のDC電圧を自動的に0Vにするディファレンシャル・アンプ入力回路の搭載により、微弱な音声信号においても高い再現性を発揮しますので、音質面でもかなり優れたお品ですね。
実際に聴いてみるとまず驚かされるのは、優れたS/N比による静寂性にあり、前記の機能とも合わせて高い再現性はこの頃としてはトップクラスではないでしょうか?
出力も120W+120Wとパワフルであり、音のキレの良さといいエネルギッシュさといい申し分のない申し分のない音質です!
音楽もJAZZやPOPSは勿論の事、現代の新しい音楽にも素晴らしい再現力を発揮します!
組み合わせも往年のJBLやALTECにも抜群の相性であり、これは大変に良くできた製品だと思いました!
欲を言えばプリアンプも同社のサイテーション11などを組み合わせて使用したいところです。
定価は1970年代後半で178000円と内容を考慮すれば良心的であったと思います。
コンディションにおきましては、全体的に見れば綺麗なお品ですが、一か所だけですが、本体後ろの角付近にサビが見られました。
詳細は7枚目の画像にてご覧ください。
それ以外に傷みは見られず、綺麗な状態です。
また、クリーニングを兼ねて内部の様子も確認しましたが、C/R類は全てオリジナルのままであり、電源コンデンサーなどの膨張なども無く良好です!
内部は大変に綺麗でした。
動作も良好であり、S/Nも非常に良いです!
音質も申し分なく良好です!
発熱もかなり少ない方のアンプかと思います。
電圧は120V仕様となりますが、100Vでも十分に使用は可能です。
この機会にどうぞ!