江戸時代(天保五年)「五言絶句 詩かるた」墨書×金箔装飾(木箱入)





五言絶句 詩かるた

商品詳細
 天保5年(1834年6月)製作の「五言絶句 詩かるた」全186枚揃い(+予備札2枚)、木箱入です。黒縁の札(約6.5×4.4cm)には、墨書により五言絶句の一節が記されており、そのうち101枚の裏面には、豪奢な金箔散らしの装飾が施されています。墨は当時最も一般的な筆記材であり、このような教育具や教養玩具にも広く用いられていました。金箔装飾が施された101枚は、視覚的な格式と美的価値を高めるとともに、札の役割や学習段階を明確に区別するための意図があったと考えられます。本品は、江戸後期の教養ある上流階級の子弟のために製作された、漢詩形式「五言絶句」を題材とした知育かるたであり、金箔による優美な意匠がその格調をいっそう引き立てています。現存する江戸期のカルタの多くが『百人一首』や『いろはかるた』である中、五言絶句を題材としたものは極めて稀少であり、当時の儒学・漢学教育の一環として特注された、教養層向けの非流通品であったと推測されます。教育史・遊戯史・美術史のいずれの観点から見ても、非常に資料価値の高い貴重な一品です。

木箱サイズ:幅12.8×奥行き9.8×高さ10cm
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No.204.002.002