【妖刀村正・朱槍】妖刀の通り名で知られる初~二代村正の現存稀、華美な沸と砂流しかかる傑出した最上作在銘の平三角槍:「村正」


商品説明下部にも写真がございます

「妖刀村正」の通り名で知られる、村正の傑出した槍

関伝に華美な沸を加味し、砂流しかかる最上作

改竄・磨り消しも免れ奇跡的に残った堂々たる「村正」二字銘

令和6年の登録発行、新出の生ぶ出し刀

上白鞘・状態抜群の逸品

平三角槍:「村正」

※刀剣類は、法律に基づき都道府県の教育委員会に所有者変更の届出が必要です※



【寸法】
登録証種別:槍
登録証銘文:「村正」
登録証長さ:25.0cm
登録証反り:0.0cm
元幅:1.95cm
先幅:2.1cm

【刀身】
平三角槍、ケラ首長い
鍛え、板目肌、柾気を交えて流れ、地沸よくつく
刃紋、直刃、沸付き、頻りにほつれて砂流しかかり、匂口沈みごころとなる
帽子、直に入り、焼き詰める
中茎、生ぶ、先栗尻
彫物、平に朱塗り太樋

【説明】
本作は、「妖刀村正」の異名で広く知られる村正による、傑出した出来を誇る在銘の槍です。
村正は、戦国時代初期、文亀・永正年間の伊勢桑名にて活躍した名工であり、三代にわたり約100年続いた「千子派」の開祖とされます。
伊勢桑名という地理的背景から、東海地方において数多くの刀剣を鍛えたと考えられます。
特に、三河国の徳川家の親族の多くが村正作の刀によって討たれたという伝承もあり、
江戸時代には「妖刀」として忌避され、銘を削ったり改竄された例も多く存在します。
作風は関物の流れを汲み、2尺1から2寸前後の刀身に、尖り刃や連れた互の目、もしくは直刃の関伝そのものであり、極めて頑強で実戦向きの作例とされています。
槍についても数多く鍛えられたと考えられますが、「妖刀伝説」の影響で多くが廃棄されたと推察され、現存数は極めて少ないのが実情です。

本作は、関伝の特色をよく具備しつつ、奇跡的にも銘が江戸期の改竄や消去を免れた完品であり、その保存状態も極めて良好です。
沸が非常に強く、砂流しもかかる中、切銘が非常に明瞭であることから、初代から二代の村正の作と見られ、資料的にも非常に価値の高い一振りです。
また、ケラ首が非常に長いことから、戦国時代後期の槍であることが明白であり、
関伝の作域を色濃く反映した地鉄や太字の力強い銘文からも、戦場での実用を意識した「兵器」としての側面が強く感じられます。
村正の槍にまつわる有名な逸話として、関ヶ原の戦いの折、織田有楽斎の子・織田長孝が村正の槍を用いて武功を挙げ、
徳川家康がその槍を鑑賞中に取り落として負傷したという逸話が伝わります。
この故事により「村正の槍」は一種のブランドとして今日でも愛刀家の間で大変珍重されております。

本槍は、つい近年、東海地方・岐阜県内の旧家の蔵から発見・登録されたもので、現在は未鑑定ながら、古研磨ながら研磨状態も良好で、
朱塗の剥落も少なく、鞘は綺麗に新調されています。もちろん刃切などの致命的な欠点もなく、このままで鑑定に出せるコンディションです。
村正の槍は、刀に比べても圧倒的に現存数が少なく、現在残る作例はコレクターにより秘蔵されており、市場に出回ることは極めて稀です。
本作は、出来・状態ともに非常に優れており、今後の高位鑑定書の取得も十分に期待できる逸品です。
生ぶの状態で発見されたため、非常に貴重な村正の作例としてご提供可能な、まさにコレクター垂涎の槍となっております。
この機会をぜひお見逃しなく、お求めをご検討ください。



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