明治瀬戸の名工 加藤繁十 桃花園画 上絵飛鶴文花瓶一対 瀬戸 瀬戸焼
明治期瀬戸の名工と言われた二代 加藤繁十の素地に愛知の桃花園が絵付けをした花瓶一対を出品致します。寸法は、高さ18cmです。伝世品にありがちな擦り傷などもなく、作品表面はあくまでも艶やかです。ワレ、カケ、ヒビなどの瑕疵はありません。
明治期の瀬戸で名工と言われた陶業者には川本桝吉・川本半助・加藤紋右衛門・加藤杢左衛門・加藤善治などがいますが、その中でも二代の加藤繁十の作品は稀少です。2013年に瀬戸蔵ミュージアムで開催された加藤繁十展で同手の花瓶(添付写真参照)が出展されましたが、繁十と桃花園の組み合わせは極めて稀です。
ご参考までに、二代加藤繁十の略歴を以下に記します。
「清栄軒」と号す。江戸末期に先代の養子となり、二代目を襲名。明治初年頃に古窯の火吹穴改良を成すなど窯焚としても優れていました。明治20年頃に窯屋を廃業しましたが、明治24年に加感景登の顕彰碑を建立することになった時、窯焚担当に推薦され、それを契機に窯屋を再興しました。しかし、明治29年、67才で早逝しました。
尚、私の説明文と写真をそっくりそのまま盗用して、格安で販売しますという詐欺サイトが最近散見されます。私はオークションサイト以外には出品しておりません。呉々も騙されないようご注意下さい。(呆れたことに、この注意文までコピペしている詐欺サイトもあります。)