・「FORESIGHT フォーサイト」製「海上自衛隊砕氷艦しらせ（AGB5003)」のキットです。「しらせ」は日本が建造した南極観測船で、2008年4月16日に進水、2009年5月20日に就役しました。文部科学省国立極地研究所の南極地域観測隊の輸送・研究任務のために建造された船で、建造費は文部科学省の予算から支出され、海上自衛隊により運用されています。

・砕氷能力を向上させた独特の曲面形状の艦首や、砕氷補助設備として船首散水装置など改良された砕氷設備を備え、推進方式は統合電気推進、大型ヘリコプター「CH-101」を2機搭載しています。コンテナ方式の荷役システムを採用、船体は耐摩耗性に優れるステンレスクラッド鋼を使用、漏出防止のため二重船殻構造の燃料タンクと、新型ヒーリング（横揺れ防止）装置を装備するなどの新機能が導入されています。本艦は海上自衛隊、横須賀地方隊に編入され、定係港は横須賀となります（2025/2/20現在）。

・「しらせ」は、就役後初めての第51次南極観測隊活動支援任務実施のため、2009年11月10日に東京晴海ふ頭を出港、翌2010年4月9日に帰還しました。

・キットは日本の艦船キットメーカー「FORESIGHT フォーサイト」社によるもので、初版は2013年に発売されています。その後は船体パーツはそのままにメタル製ペンギンや雪上車などを付属するなどの限定特別版を販売しつつ、現在も標準品が販売されている経緯となります。

・かつては海上自衛隊の試験艦「あすか」、同音響測定艦「ひびき」などのレジンキットを手掛けたこともあるメーカーですが、本品は先代「しらせ（AGB5002）」に続くインジェクションキットで、特徴的な船体をウォーターラインモデルで再現しており、唯一の1/700スケールキットとなります。艦船模型ということで細かいパーツは多めですが、それでも適度な簡略により作りやすさを考慮したパーツのモールドと構成で、艦船模型の初心者でも十分に楽しめる好キットとなっています。

・デカール類は経年劣化が生じている可能性も考えられますので、ご承知置きのうえご入札ください。

※10年以上経過する古いキットのデカールをご使用になられる場合には「マイクロスケール」社や「バルケッタ」社などが販売する「デカール修復 / 保護剤」の塗布をお勧めいたします。

・平日火曜から土曜AMまでの間で、発送対応させていただきます（ご入金後3～7日程度お見積りください。土PM、日、月は原則発送しておりません）。

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