フルート界で「ストラディバリウス」と称されるルイロット
3代目制作 総巻管仕様・37XX番台(1882年製)です。
◆仕様・状態
・製作年:1882年
・シリアル:37XX番台
・総銀製/総巻管/ソルダードトーンホール
・製作:三代目 Debonneetbeau
・メーカー工場にてオーバーホール済(費用:約12万円)写真は一部全タンポ交換前の写真ですが現在は交換済です。
◆音色・特徴
Debonne et Beau 製作期(3代目)フルートの主な特徴
2代目Villette(ヴィレット)は、調整ネジの追加や機構の一部変更など、機構面で革新的な変更を多く加えましたが、Debonne et Beauは、初代ルイ・ロットの音響的な特徴(特に美しい音色)を尊重しつつ、安定性の改良を行いました。
この時期の楽器は、初代ロットよりも少し肉厚な総銀製巻管(Seamed Tubing)で作られることが多く、これがより豊かで温かい音色を生み出す要因となっています。
初代ルイロットを使用していたポールタファネルの協力により改良された唄口が3代目ルイロットに採用されているとの事です。
◆頭部管は前オーナーが職人に依頼してA=442、440hzで現代のオーケストラ、アンサンブルで演奏可能にするために数ミリカットされています。
その他はオリジナルの状態です。楽器として実用できる数少ないルイロットです。現代の楽器と比較しても音程の振れ幅は少なく優秀です。