ほんとうの意味がわかる英文「超」精読 冨岡英敬
★「自己中心的・断片つぎはぎ読み」の怖さ
英文の構造を把握する力が弱いと、複雑な英文は断片の羅列にしか見えません。
当然、断片の羅列は意味をなしません。このような時、日本人の多くが陥ってしまうのは、
あちこちの断片を、なんとか意味をなすよう強引につなぎ合わせ始めてしまうことです。
これが忌まわしき「自己中心的・断片つぎはぎ読み」です。私たちは、難解な英文だけでなく、
単語的にも文法的にも理解可能な英文さえ「自己中つぎはぎ読み」し、
その内容を歪曲してしまう可能性があるということ、
そして誤読には自覚症状が伴いにくいということに注意を払う必要があります。
★英文構造が運ぶ意味を生き生きとイメージする習慣を確立する
本書の目的は、英語でコミュニケートする際に、単語やフレーズといった断片ではなく、
センテンスを基本単位とする正確で豊かな意味のやりとりを志向する英語使用者を養成することです。
英語のセンテンスの構造を把握する(そして自分でも組み立てる)ための基礎文法を学び、
同時に、その構造が運ぶ意味を生き生きとイメージする習慣を確立することで、
英文を理解(そして構築)する精度とスピードを高めていきます。
★多様な英語学習者を支援する最高の副教材
本書は、たとえば以下のような悩みを抱える学習者の現状打破をサポートすることを目指しています。
▼多読多聴によって随分と英語に慣れ親しんだが、このところ伸びの停滞期に入ってしまった。
▼英語の試験に向けて勉強しているが、ただ問題演習を繰り返していても根本的な飛躍は起きそうにない。
▼英会話を習っているが、文法力が足りないため結局は定型表現の暗記に終始してしまい、
柔軟で自分らしい会話を楽しむことができずにいる。
▼英語圏で暮らし、生活に必要な会話力を習得したが、実は学問的な英文をほとんど読むことができない。
★本書の構成
▼Prologue 異文化としての英文法
▼CHAPTER 1 英文の基本構造:主語→動詞
・Column “文法王"はいない
▼CHAPTER 2 英文の基本構造:修飾
・Column “文法コビト"はいるかも
▼CHAPTER 3 英文の基本構造:名詞のカタマリ
・Column コミュニケーションの道具
▼CHAPTER 4 文型:SV vs. SVO
・Column あぶない!
▼CHAPTER 5 文型:SVC vs. 受動態
・Column 冨岡があぶない!
▼CHAPTER 6 文型:SVoO vs. SVOC
・Column 世界があぶない!
▼CHAPTER 7 後置修飾:分詞、[A]of[B]
・Column 春はあけぼの、ゴルフは精度
▼CHAPTER 8 後置修飾:関係代名詞、接触節
▼CHAPTER 9 後置修飾:前置詞+関係代名詞、非制限用法
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